日向坂46新センター金村美玖

「センターになるまで本当に育てていただきました(笑)」

日向坂46の6thシングル『ってか』発売を記念して、新センター・金村美玖ちゃんを含むフロントメンバーが『週刊ヤングジャンプ』47号の表紙・巻頭グラビアに登場! さらに、センターグラビアでは話題の“MM姉妹”がアザトカワイイ初グラビアを披露!! 今回の特集に合わせて、Web限定で美玖ちゃんの独占インタビューを掲載します。センター発表の裏側や、メンバーたちへの思いは必読です!

取材・文/西中賢治 撮影/栗山秀作

■京子さんの現実的なメッセージが嬉しかった

――初のセンター抜擢おめでとうございます! 発表の際はどんな感じだったんですか?

金村 いつも通り3列目からフォーメーションが発表されたんですけど、最後の最後まで(加藤)史帆さんと(齊藤)京子さんと私が残ってたんです。前作の『君しか勝たん』は史帆さんがセンターで、京子さんがその後ろの〝裏センター〟って呼ばれるポジションにいたので、私は「前作が伏線になって次は京子さんがセンターなのか」って頭の片隅で予想してたんですけど……。

――最後にセンターとして呼ばれたのが金村さんで。

金村 もう、口ポカーンでした(笑)。たぶん映像にも残ってると思うんですけど、あの反応は間違えたな、と思ってます(笑)。でも、その日の帰り道に京子さんからLINEをもらったんですよ。「センターは絶対美玖ちゃんだと思ってたよ。久美もそう思ってた」みたいな。

――先輩方は金村さんセンターを予想していたんですね。

金村 ありがたいことにそうみたいです。それと、「絶対にヒットさせようね」っていうすごく強いメッセージをいただきまして(笑)。

――なかなかの圧ですね。

金村 でも私は、それが嬉しかったんです。「頑張ろうね」みたいな感情論だけじゃなく、ヒットさせるっていう現実的なことも私はすごく大事だと思ってるので。京子さんは自分でもそうやって目標を立てて、いろんなことを実現されてきた方なので、すごく励まされました。

――金村さんはずっとセンターがやりたかったんですか?

金村 グループに入った頃は、単純に「センターやりたいです!」って張り切ってたんですけど、今はポジションをそこまで重要視していないし、あの頃の感情とはちょっと違います。私はこれまで3列目も2列目も経験させていただく中で、センターの人の勇ましい姿を後ろから見て毎回刺激をもらっていたので、自分ももっと上に行きたいっていう向上心は常にありました。でも、フロントになってから、前に人がいないところで踊ることの怖さを知ったんです。絶対に間違えられないって思うとすごく緊張してしまって。

――金村さんは4thシングル『ソンナコトナイヨ』で初のフロント入りをして、以降はずっとフロントですね。

金村 はい。特に2回目の『アザトカワイイ』の時は、(小坂)菜緒とシンメになって、「菜緒はこんなにハードなことをずっとやってきたのか」って感じたんです。菜緒の気持ちをわかってあげられてなかったなって。今でも菜緒にどういう言葉をかけてあげればいいのかわからないんですけど、シンメでやっている期間は、気持ちをちょっとだけ共有できたかなと思います。

■ぶつかってきてくれた監督の熱量に応えたくて

――『ってか』のMVが好評ですが、センターとしてどんな気持ちで撮影に臨みましたか?

金村 私は自分に圧をかけると、大抵うまくいかないことが経験上わかっているので(笑)、とにかく楽しんでやろうと思いました。

――実際に楽しめましたか?

金村 うーん、やっぱり力んじゃう部分はありました。特に前に誰もいないフォーメーションの時は、ひとりっきりな感じがして、すごく孤独を感じるというか。これは怖いなって思いました。

――その孤独とどう戦ったんですか?

金村 「カット」って言われた瞬間に、なるべく後ろを向いてメンバーと目を合わせるようにしてました。「今のこうだったよね」みたいなたわいもない話をしたり。でも、撮影では監督が求めるものがうまく表現できなくて、ちょっと泣いてしまったりもしました。

――どんな部分が難しかったんですか?

金村 今回、本当にいろんな表情を撮ったんですよ。私もどう表現しようかすごく悩んだし、監督とけっこう話し合って何回も撮り直したんですけど、私がやろうとしてることに対して「そうじゃない」って言われたりもして。でも、私は監督がそれだけの熱量を持ってぶつかってきてくださったことがすごく嬉しかったんです。私もそれに応えて、この作品をいいものにしようって頑張りました。

――ところで、日向坂46は今、番組出演本数ランキングでも上位に入るほどテレビに引っ張りだこですね。

金村 本当にありがたいです。だけど、いつも最初に番組にゲスト出演するのは一期さんで、一期さんが結果を出してくれたからこそ次に私たちが呼ばれることが多いんです。だから私は、常にトップを走ってくださる(佐々木)久美さんや史帆さんのことをすごく尊敬しているし、カッコいいと思ってるんです。

――金村さん、先輩のことを熱く語る時、ちょっと涙目になりますね(笑)。

金村 あはは! 一期さんと一緒だと、番組に出させていただく時も本当に安心するし、その姿を見ていっぱい学んで、私も次に繋げられるようにっていつも考えてます。だけど私自身、フロントをやらせていただくようになってからはいろんな番組に出させていただくようになって、特に初めてのひとり収録だった『プレバト!!』はすごく自信になりました。

――2021年1月に放送された『プレバト!!3時間SP』で、スプレーアート1位になったんですよね。

金村 はい。私はポジションでも3列目から順にやらせていただいて、それ以外のお仕事もいろいろ経験してからひとりでも出していただくようになったりと、センターになるまで本当に育てていただいたと思います(笑)。

■できないことがたくさんあって、自分にムカつく

――今回、自分がセンターに選ばれたのはどういった理由からだと思いますか?

金村 う―――ん……ふふふ。

――自分じゃ言いづらいですよね(笑)。客観的に見ると、19歳の金村さんのフレッシュさや、向上心があって成長を見せてくれそうなところが、今の上り調子の日向坂46にぴったりハマってるなと思うんですが。

金村 ありがとうございます。それが正解ということにさせてください(笑)。でも、成長中っていうのは本当にそうだと思います。今も頭では分かっていてもできないことがたくさんあって、自分にムカついて「あ~!」ってなってる途中なんですけど、常に向上心を忘れず成長していきたいです。

――日向坂46は12月に初の東京ドーム公演を予定していますが、このままいけばセンターとしてドームを迎えることになりそうですね。 (※追記:新型コロナウイルスの感染対策のため、12月24日・25日に幕張メッセで2days公演を行うことに変更された)

金村 え――!? いやいやいやいや。ちょっとそこまでは考えてなかったですし、わからないですよ。今は目の前のことだけしか考えてないです。ひとつひとつやりながら、センターに慣れて心を落ち着かせる期間です(笑)。

――急にテンパりました(笑)。では、今後の抱負を教えていただけますか?

金村 まずは6枚目のシングルをいろんな人に届けるのが使命です。それから、私たちは9月から「おひさま」(日向坂46のファンの愛称)を増やそうっていうツアーをやっていたんですけど、その結果がちゃんと出る年末になればいいなって思っています。私がセンターとして先頭に立つというよりは、一期生、二期生、三期生ともにいろんなところでおひさまを増やせるような活動ができたらいいなって思います!

金村美玖Kanemura Miku

2002年9月10日生まれ。埼玉県出身。身長163.5cm。ニックネームは「みく」「おすし」「きんちゃん」「ミクティー」。グループの二期生。元気と向上心に溢れた新センターで、カメラやイラストは玄人はだしの腕前を持つ芸術系ガール。

日向坂46HINATAZAKA46

2019年にけやき坂46から日向坂46に改名してデビューしたアイドルグループ。一期生~三期生まで22人で活動している。ファンの愛称は「おひさま」。現在、冠番組『日向坂で会いましょう』が放送されている他、各メディアでメンバーが活動中。6thシングル『ってか』が10月27日(水)発売!! その他の最新情報は公式サイトで!

日向坂46のグラビアが掲載された『週刊ヤングジャンプ』47号は、現在発売中!!

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