『リアル』Vol.14 特設サイト

障害者スポーツの真実

車イスバスケ YJ3人娘スペシャルインタビュー 1

バスケと相撲と、シャウエッセン

古野祥子 FURUNO SHOKO

1985年7月19日生まれ。兵庫県宍粟市出身。クラス4.5/ブリリアント・キャッツ所属/シューティングガード。16歳のとき負傷、手術するも右足首下に麻痺が残る。日本ハム食品株式会社に勤務。シャウエッセンの食べ方にはこだわりがある。

■男性は150kgくらいがカッコイイ!

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――みんなが「祥子は変わってる!」とかって言ってるけど?
祥子
ちょっと太めの男性が好きなだけですよ! 普通だと思います。変わってませんっ!! 私は力女(りきじょ)なんです。
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――長州力ファン、あるいは長州小力ファン?
祥子
違いますよ~。相撲好きの女子を力女って言うんですよ。相撲だったら何時間観てても飽きないです。本場所中は、仕事帰りの車でラジオの相撲中継。で、帰ってから録画でたっぷりお楽しみ♥ この間は仕事もバスケも休みだったので、九州場所を観戦に行きました。東京へ行ったときには相撲部屋の朝稽古見学も行きます。最高に楽しいです。
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――朝稽古まで! 友達と?
祥子
一人ですよ。誰も一緒に行ってくれないから…。
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――一人で行くんだ(笑)。どうして相撲好きに?
祥子
私、2つ違いのお姉ちゃんの影響で、足をケガするまでは普通にバスケをやってたんです。16歳のときに手術したけど、右足首の下にマヒが残って、動かなくなったんですね。それでもうバスケができなくなるんだって、ふてくされて入院してたんです。病室は大部屋でテレビが1台あったんですけど、チャンネル権は長期入院のオバサマが持っていて、その方がずっと相撲をつけてたんですよ。そこで出会ったのが武双山関。ケガをおして出場していて、痛いのにそれを表情にも出さず激しい相撲を取ってる。「あぁ、これは土俵の鬼だ!」と夢中になっちゃって、私もその姿を支えにがんばろうと思ったんです。
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――なるほど、それで相撲好きになったと。でも、それだけじゃ変わりモノって言われないレベルの話だよね。
祥子
……。まあ、思い返してみると中学のころからいいなぁと思う男の子は、学校でも1,2を争う巨漢が多かったですね。好きな人が友達とかぶったことがないので、聞いてみたことがあるんですよ。そしたら「あんた、気づいてないの? 周りはみんな、あんたがデブ好きだと思ってるよ!」と(笑)。
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――自分だけ気づいてなかった(笑)。
祥子
そうみたい(笑)。でもそんなにヘンですかね? 150kgくらいの男性ってすごくカッコイイと思いません!?

■バスケの師匠は3人のレジェンド

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――……。あまり掘り下げると大変なことになりそうなので、本題に戻って車イスバスケを始めたきっかけを聞こうかな。
祥子
17歳の夏に車イスバスケの大会でボランティアをしていたところ、「その状態ならクラス4.5でプレーできるよ」ってスカウトされたんです。それで大学受験が終わってから、本格的に始めました。
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――男子チームの清水M・S・Tで始めたの?
祥子
そうです。清水は日本選手権で優勝したこともある強豪で、男子日本代表で長く中心選手として活躍した是友京介さんをはじめ、すごい選手がいっぱいいます。みんな女の子にはやさしく教えてくれるんです(笑)。いまも平日の練習は清水でお世話になっています。
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――所属チームはブリリアント・キャッツだよね。
祥子
週末は車で4時間かけて愛知へ行って、キャッツでチーム練習です。キャッツのヘッドコーチは、男子日本代表のセンターだった大島朋彦さん。是友さんと大島さんは、ディフェンスをベースにしたハーフコートバスケというコンセプトが似ていて、平日は清水、休日はキャッツで教えてもらうことが、きっちり繋がるんです。キャッツには大島さんの奥さんで女子日本代表の中心選手としてシドニーパラでメダルも獲っている美香さんもいるから、すごく勉強になります。
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――祥子のバスケには、男女日本代表のレジェンド3人のDNAが入っているんだね。
祥子
あらためて考えると、贅沢すぎる環境ですよね。感謝しています。まだまだ3人に認めてもらえるレベルにはほど遠いですけど、いつかはプレーで恩返しをしたいですね。
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――日本代表はいつから?
祥子
2007年の北京パラの予選が最初です。若手枠というか、経験を積ませるために選んでいただいたと思うんですけど、みんなすごい選手ばかりで驚きました。一緒にプレーできるのがとても楽しくて、代表でプレーしたいというモチベーションが高まりました。最終的に北京は選ばれなくて、ロンドンは日本が出場していないので、パラリンピックには出たことがありません。
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――今後の目標は?
祥子
大島さんのような選手になりたいです。ディフェンスではしっかりとチームの要になって、オフェンスでは周囲を活かしながら自分も要所で得点して、チームを勝利に導けるような選手が目標です。日本代表でもチームに少しでも貢献できるようなプレーをしたいです。そして、リオには絶対に出場したいと思います。
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――力士みたいに身体をデカくして、大きな外国の選手に対抗したらいいんじゃない。
祥子
自分が巨大化するのはちょっと(笑)。その代わりに大好きなシャウエッセンを食べてパワーをつけますっ! シャウエッセンがいちばん美味しくなるボイルの仕方があるんですよ!
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――それは知りたい。教えて!!

祥子のシャウエッセン・クッキング!

みなさんにシャウエッセンの一番美味しい食べ方をご紹介します! みなさんはシャウエッセンをどうやってボイルしていますか? 適当にボイルはダメですよ~。たっぷりのお湯をぐらぐら沸かして、シャウエッセンを入れて3分茹でる。きっちり3分で取り出します。これがシャウエッセンの「黄金の3分間ボイル」。旨みが中でとけ出して皮もパリっと仕上がって、一番美味しいんです。カンタンですからぜひやってみてください!

  • シャウエッセンには「黄金の3分間ボイル」
  • いただきま~す!
構成/市川光治(光スタジオ) 撮影・文/名古桂士(X-1) 撮影/浅原満明(X-1)

PHOTO

“バナJAPAN”橘ヘッドが紹介! 古野祥子はこんな選手だ!

勝ち気でメンタルも強い選手。プレーの特長は“スピード&インテリジェンス”。よく考えてバスケをしていますね。意図的にスペースを作ってシュートを打てるようになって、確率がさらに上がってきました。

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