『リアル』Vol.14 特設サイト

障害者スポーツの真実

車イスバスケ YJ3人娘スペシャルインタビュー 2

女子大生っぽいこと? 特にありません。

萩野真世 HAGINO MAYO

1993年3月9日生まれ。宮城県仙台市出身。クラス1.0/スクラッチ所属/シューティングガード。脊髄腫瘍で15歳から車イスバスケを始める。2010年の初選出以降は代表に定着。現在は東北福祉大学4年、卒業後はTOTOに勤務してバスケと仕事の両立を目指す。

■車イスバスケはカッコイイ!

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――今日は在学している東北福祉大学までインタビュー取材に伺ったわけですけど、お隣の方はどちら様で…?
真世
大学の友達の瀬戸奈緒美ちゃんです。私、人見知りなので、ヤンジャンの取材は初めてだし、一緒に連れてきました。私も瀬戸ちゃんも、[リアル]の大ファンなんですよ!
瀬戸
はじめまして! 真世がいつもお世話になってます!
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――ど、どうも、こちらこそ…マネージャー同伴みたいで落ち着かないけど、始めましょう(笑)。まずは、真世がバスケをはじめたのはいつ?
真世
中学生から始めて、本格的にやるようになって6年ですね。カッコイイなと思ったのがきっかけで、お母さんが宮城MAXの練習場所を調べてくれて見に行きました。でも人見知りなので、ちょっと見ただけで居心地が悪くなって、すぐに帰ってきました(笑)。その次にお母さんが、女子日本代表合宿の体験講座に連れて行ってくれたんです。体育館に近づくと、みんなが練習している声とボールの音が聞こえてきてドキドキしたのを覚えています。
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――そこで初めてバスケ車に乗ったんだ?
真世
そうです。軽いな、よく回るなと驚きました。ホントに[リアル]の中で高橋が初めてバスケ車に乗ったときみたいな感じでした。そこで当時の女子日本代表のヘッドコーチだった岩佐さんに「MAXの練習においで」と声をかけてもらって、定期的にMAXの練習に行くようになったんです。
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――いきなり日本一のチームのMAXで練習!
真世
もちろん最初は一人で体育館の隅でダムダム(笑)。MAXのメンバーが日本代表の遠征などで抜けるときに、人数合わせで混ぜてもらえるようになって、だんだんと一緒に練習するようになりました。
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――男子日本代表がたくさんいて、レベルの違いにあきらめたことはなかった?
真世
不思議とそれはなかったですね。藤井新悟さん、東海林和幸さん、佐藤聡さん、豊島英さん…みんなローポインターですけどスピードがあって、パスが正確で、シュート力もあってすごい選手ばかり。このプレーはカッコイイな、あんな選手になりたいなと思いながら練習していました。それはいまも同じですね。
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――いいお手本がたくさんあったわけだ。口を開けてシュートを打ってるのは佐藤聡選手をお手本にしてるんでしょ。
真世
えっ、ホントですか、口開けて打ってますか!?
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――ウソです(笑)。
真世
ダメですよっ(怒)。気になってシュート打てなくなったらどうするんですか!

■シャイな東北娘がバスケには積極的に!

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――ゴメンナサイ…話題を変えます…。Jキャンプも何度か参加してるよね?
真世
3回参加しています。基本からしっかりと教えてもらえるので、何度参加しても新しい発見がありますね。2011年にはイリノイ大学のエリートキャンプにも参加させてもらいました。世界から集まってきた同世代の選手たちとプレーして、みんなのバスケにかける情熱を感じたことは、大きな財産になったと思います。
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――Jキャンプでは賞ももらったらしいね。
真世
「10年後が楽しみで賞」(笑)。男子ではヒロさん(香西宏昭)がもらった賞ですよ。10年と考えると、私は2020年の東京パラまでには結果を出さないといけないですね。
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――ヒロは男子代表のエースになったし、真世も2020年ころには…
真世
やっぱり、もっと早く結果を出さないとダメですね。東京の前にリオに出たい! 2010年から代表に選んでいただいているんですけど、もう年下の選手たちも入ってきているし、いつまでも若手ではいけないなと思っています。最近では自分から発信してプレーすることを心がけるようにしています。
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――どんな選手になっていきたいの?
真世
アウトサイドから打てるローポインター。ボールにもっと絡んで、ボールを回して、自分の間で打てるところはきっちりと決めていく。日本代表はとてもいいチームなので、私がそうやってチームに貢献できるようになれば、メダルをねらえるような力があると思っているんです。
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――真世が成長してくれたら、日本代表もどんどん強くなるね。期待しています。ところで、ずっとバスケの話ばかりだけど、女子大生でしょ。普段の生活についても教えてよ。
真世
学校と練習と遠征で、特に何もありませんよ。
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――合コンとか…。
真世
無理です。人見知りなんで…。学校が終わったら練習行くし…。
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――じゃあ趣味や特技は?
真世
特技はどこでもすぐに熟睡できること。遠征のときは寝てる間に到着する。
編集
――本人以外にはどうでもいい特技(笑)。何か女の子っぽい趣味ないの?
真世
………………。
瀬戸
真世、プーさん! プーさん集めがあるよ! おウチにいっぱいあるよね。
真世
あっ、それがありました。私、プーさんが大好きで家では200個くらいのぬいぐるみに囲まれて生活してるんです。日本代表で活躍したら、ヤンジャンからプーさんをプレゼントしてくださいね。
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――瀬戸ちゃん、ナイスフォロー。MAXにもヤンジャン読者におなじみのプーさんみたいな体型のセンター、レオ(藤本怜央)ってのがいるけど。
真世
一緒にしないでください! プーさんはベタベタ汗もかかないし、ハチミツしか食べないし。
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――焼肉とポテチが好きな汗かきグリズリーとは一緒にしちゃダメだということだね(笑)。

真世、ちゃんとプーさん持ってきたよ!

女子日本選手権で大会ベスト5に選ばれる活躍を見せた萩野真世。ちゃんと約束を果たすべく、プーさんのプレゼントを持って行きました。
「マジ? いいんですか? うれし~!」と笑顔を見せてくれた真世。また次の大会も活躍を期待してるよ!

  • 積極的にボールに絡んで大活躍!
  • プーさんを手にした最高の笑顔!
構成/市川光治(光スタジオ) 撮影・文/名古桂士(X-1) 撮影/浅原満明(X-1)

PHOTO

“バナJAPAN”橘ヘッドが紹介! 萩野真世はこんな選手だ!

負けず嫌いでシャイ、東北人ですね。MAXの走るバスケがベースにあって、シュート力もアップしてきました。新しい時代のローポインター像を見せてくれます。世界のチームから声がかかるような選手になってほしいですね。

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