『リアル』Vol.14 特設サイト

障害者スポーツの真実

2015IWBF アジアオセアニア チャンピオンシップ千葉 2016リオパラリンピック出場決定!! おめでとう!シンペーJAPAN!!

生か死か……日本代表史上最大の決戦AOZ。心をひとつに戦ったシンペーJAPANは、苦しみながらも、ついにリオ出場権をつかんだ! 熱く激しい8日間の軌跡をレポートする!

仲間を信じて貫いた、日本のバスケが結実!!

開会式後の初戦でタイに勝利して好スタートを切ったシンペーJAPAN。
2戦目で予選リーグ最大の山場、韓国戦を迎えた。韓国は昨年の対戦で日本に3連勝している勢いそのままに序盤からリードを奪い、日本が離されまいと喰らいついていく展開が続く。第3Q半ばでそのリードは最大10点と開いた。

「リードを許しても及川HCに昂る様子はなかったし、選手たちもやるべきことを確かめながら、自分たちの絵を着々と描き進めているようでした。真綿で首を絞めるようにジワジワと韓国の自由を奪っていく、そんな印象の戦いでした(井上雄彦)」

韓国の主力に疲れが見え始めると、日本は一気にギアを上げた。頼れるキャプテン藤本怜央が韓国のゴール下で躍動し、手薄になったアウトサイドからのシュートも決まる。
交代を繰り返して体力を温存した日本ディフェンスの運動量に韓国は思うようにシュートが打てない。怒涛の大逆転で55-48と日本が勝利。終盤に逆転され突き放された3連敗の借りをきっちり返した戦いだった。

全勝での予選グループ1位突破が見えたかに思えたが、思わぬ伏兵・中国にストップされてしまう。大会前に「大会の中でもチャレンジしてチームを成長させる」と語っていた及川HCは、スピードを武器にしたユニット5をスタメンに起用するが、中国はそれ以上のスピードでプレスを突破してきた。試合の流れをつかめない日本は、藤本や香西宏昭らのエースユニットを投入して逆転に成功するが、中国も運動量が落ちない。第4Qにシュートミスが続いて逆転を許し、そのまま手痛い敗戦を喫してしまう。

その結果、予選2位で決勝トーナメントへ進出することになった日本は、リオ出場権がかかった準決勝で世界王者のオーストラリアと対戦することになってしまった。
「出だしから日本を圧倒するつもりで来ていた(藤本)」というオーストラリアは、「緊張があったのか、最初にオフェンスをうまく作れなかった(及川HC)」 という日本からリードを奪う。日本が流れをつかみかけた時間帯もあったが、オーストラリアは最後まで手を緩めず日本を突き放し、41-70の完敗。

「自分たちのやるべきことをやりきれば相手が崩れる、そう信じてがっぷりと組み合った結果、相手が崩れなかった。重さ、 力強さ、当たりの強さ…オーストラリアの力は抜きん出ていました(井上雄彦)」

3位決定戦の対戦相手は、4年前と同じ宿敵・韓国。勝者がリオへの切符を手にする生死をかけた一戦となった。互角の立ち上がりも、シュート確率の差で韓国がリード。

しかし日本は、積み重ねてきたベーシックを信じて、淡々と自分たちのリズムを作り第2Qで逆転。高度にシステム化された日本の攻撃を止めるために、韓国のファウルがかさむ。厳しいディフェンスに思うように攻められない韓国がさらに苛立ちをつのらせる。ダブルエースの藤本と香西が決めると、交代で出てくる選手たちも気持ちよくゴールを決めていく。チームただ一人のクラス1.0選手である佐藤聡のシュートが決まると、ベンチもコートも、観客席も一体となった大きなうねりが会場に爆発した。

80-56、韓国に連勝したシンペーJAPANのリオ行きが決まった。

「中国、オーストラリアの敗戦を糧にさらに成長して、最後に最高のゲームができました。剛で守って静で攻める、攻守の切り替えでうまくリズムが作れましたね。最後まで12人全員で、自分たちのバスケを貫けたことを誇りに思います(及川HC)」

「リオ出場を決めることができて、ホッとしました。みなさんの声援が力になりました。ありがとうございました。明日からまたリオに向けて走り出します!(藤本)」

リオ出場権を手にし、大会を通じてチームのさらなる成長も見せてくれたシンペーJAPAN。リオの舞台での上位入賞、メダル獲得を目標に、新しいチャレンジが始まる───。

待ってろ、世界!  リオで日本旋風だ!

PHOTO

撮影/細野晋司 構成・文/市川光治(光スタジオ) 撮影・文/名古桂士、浅原満明(X-1)

井上雄彦 シンペーJAPAN観戦記はコチラ!!

2015 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップ千葉 男子日本代表試合結果

予選リーグB

○日本 80-59 タイ●
○日本 55-48 韓国●
○日本 91-12 アフガニスタン●
●日本 61-64 中国○
○日本 68-19 UAE●

日本は予選リーグBグループで4勝1敗の2位。A、Bグループそれぞれの上位4チームが決勝トーナメントへ進出。

準々決勝

○日本 86-15 マレーシア●

準決勝

●日本 41-70 オーストラリア○

3位決定戦

○日本 80-56 韓国●

アジアオセアニアゾーン(AOZ)からは、優勝のオーストラリア、2位のイラン、3位の日本がリオパラリンピック出場権を獲得。

会場内の戸川メッセージボードは観客の激励メッセージで埋まった。
リアルモノレールも大人気。連日、多くの観客がこのモノレールで会場へ観戦に訪れた。

日本代表選手名鑑(男子)

クリックで詳細ページに移動します。

  • 4 藤本怜央
  • 5 豊島 英
  • 6 土子大輔
  • 7 永田裕幸
  • 8 佐藤聡
  • 9 香西宏昭
  • 10 鳥海連志
  • 11 宮島徹也
  • 12 藤澤 潔
  • 13 千脇 貢
  • 14 石川丈則
  • 15 藤井新悟
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