PEACH-PIT先生 「ローゼンメイデン」ミニインタビュー

「ローゼンメイデン0-ゼロ-」の単行本第1巻発売を記念して、PEACH-PIT先生のキャラクター創作秘話を特別公開!

※2013年8月19日発売「ローゼンメイデン コミック&アニメ公式ガイドBOOK」掲載のインタビューから抜粋しました。

ドールは一番最初は12人という案もありました。

  • ── 登場キャラクターはどのように生み出されたのでしょうか?

    最初に真紅を考え、そこを基点として順番に作っていきました。真紅のライバルっぽく、対照的な色合いでしかもなんとなく悪そうに……ということで水銀燈が。末っ子っぽい甘い色合いの子ということで、雛苺が。少年と少女風の双子ドールは必ず登場させようと思っていて、色合いは他にいなかった寒色系にして…ということで翠星石と蒼星石が。金糸雀は物語が育ち始めた頃に登場したキャラクターで、明るい色合いがほしかったので、山吹色に。雪華綺晶は第七ドールということで、満を持しての白で。当時キャラの語尾や言い回しに特徴をつけることに凝っていたのですが、この作品では全体的に、特にそれが顕著かと思います。ドールは一番最初は12人、9人という案もありましたが、多すぎるということで7人になりました。

  • ──ドールの衣装はどのように考えられたのでしょうか? 登場順に作っていったのでしょうか?

    登場順に作りました。真紅は、赤いドレスにボンネット、金髪の巻き毛……と、作者がお人形ときいてぱっと思い浮かべるような要素を一番に盛り込みました。

    水銀燈は、当時の「ゴスロリーっ」というイメージを詰め込んで、いわゆる姫袖にヘッドドレス。スカートは本当は四角い布にギャザーをよせたデザインだったのですが、実際に漫画で描くうち、ああいうギザギザしたカットのスカートになりました。

    蒼星石は少年風の衣装ということで、シルクハットとケープ、ニッカーボッカパンツは最初から決まっていました。翠星石はそれと対になるようにということで、くるぶし丈のスカートに。ブルターニュの民族衣装のイメージも少し入ってます。

    金糸雀はちょっと要素を入れすぎたと反省しています……。ふくらみのあるパンツとハートのヘッドドレス、とにかくフリルがいっぱい……というコンセプトの服でした。靴はロッキンホースの影響が多大にあると思います。

    雪華綺晶は、白薔薇のつぼみというイメージで、あまり型や流行は意識せず幻想的なデザインになるよう考えました。編み上げのニーハイブーツが特徴です。アニメ『ローゼンメイデン トロイメント』にだけ登場するキャラクター「薔薇水晶」のデザインも一緒に考えたのですが、登場当時は雪華綺晶と薔薇水晶が同一人物なのか別人なのかあえて謎とミスリードを誘えればという遊びの気持ちがありました。そのため、二人の服は雪華綺晶をベースにして薔薇水晶がアレンジする形で、ごくごく僅差なのですがよくみると「雪華綺晶が蕾で、薔薇水晶がもう少し花開いている薔薇」というイメージになっています。

  • ──描きやすいキャラクターや、逆に苦労するキャラクターは誰でしょうか?

    絵的に描きやすいのは雛苺。話を動かしやすいのは翠星石。いろんな意味で苦労するのは雪華綺晶です。

  • ──ドールたちを描く際に注意されていることや、描き分けで注意している部分を教えてください。

    水 銀 燈 :
    他のドール達よりも荒んだ眼力。全身が黒いのでなるべくシナを作るようにしています。
    金 糸 雀 :
    短めの眉。空気を含んで羽根がふくふくとした小鳥をイメージしているのですが、ときどきシルエットが太りすぎます。
    翠 星 石 :
    バランスが難しい。身体のラインがほとんど見えないのでうっかり頭身が高くならないように気をつけています。双子だけど蒼星石よりは柔らかい表情を心がけています。
    蒼 星 石 :
    翠星石より100倍表情のわかりにくい子なので、一度描いても「あ、こうじゃない」と直すことが多いです。
    格好は男の子っぽいのですがどんな状況でも憂いがあるように、女の子であることを意識しています。
    真  紅:
    凛々しさと愛らしさ、瞳の冷たさも兼ね備えている物語の象徴的存在。作画に苦労したことは無く、共感できるという意味では人間キャラクターに近い子です。
    雛  苺:
    「お人形さん」というイメージでは一番描きやすい。巻き毛を描きすぎるとまん丸になってしまうときがあります。シルエットは一番好きですね。
    雪華綺晶:
    雪華綺晶:なにせ真っ白なので線画だけできっちり仕上げなくてはなりません。右手殺しの異名を持つ人形。
    水銀燈とは違う空虚で温度の無い眼力を出せるように気をつけています。

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