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Online Manga List - オンラインマンガ一覧

[ストーリー部門]

佳作+月間ベスト

宝石彼女~jewelry lovers~
40P
吉田重暁(22) 兵庫県
賞金40万円
佳作30万円+月間ベスト10万円
鏡ユーマ先生
内容はありきたりで無難な感じですが、画力は高いと思いますし、女の子を可愛く描こう、可愛く見せようという姿勢がとてもいいと思います。この作者さんのもう少し攻めた内容の物が見てみたいです。
編集S
テンプレを作者なりに頑張って辿っていこうという姿勢は良いと思います。
編集I
女性が苦手→女の体に慣れること、のロジックが強引だし、どこかで見た内容。女性が苦手という設定がゆるい上に、克服する速度が早すぎやしないか。
編集K
To LOVEるからエロさをかなりさっ引いた漫画という印象だが、それでもバカバカしく楽しく読めました。
編集K
目が「ToLOVEる」…。「電影少女」以来のよくあるテンプレを「石設定、あたらしいでしょ」みたいな顔して平然と押し通そうという。浅はかで計算がオモテに出すぎだけど、あざとさを忌避しない商売っ気、これはこれでいいのでは。
編集S
絵がずいぶんうまくなった…。
編集N
別にこれ、宝石じゃなくてお守りでもパワーストーンでもレンタルビデオでもなんでもいいよね。企画のコアを詰め切れてないから、ものすごいありがちなラインから一歩も出られてない。エロ漫画の読み切りとかのほうがこの辺よく考えられてると思う。
編集O
ありきたりの落ちモノラブコメだけれど一番絵も漫画もうまい。欲を言えば、目新しい切り口もワンアイディア欲しいところ。
編集H
ラブコメ・ヒロイン系なら特に、設定の旨みを一瞬で読者が掴めるかが天下分け目レベルに大事です。【女の子×宝石】の旨みは現状マイナス、客離れています。普通のラブコメだと思って読ませてよ!と。
編集K
テンポよく進む流れは好きです。「女が苦手」感なく、お話もテンプレ的。"狙い"も含めると、どこにも引っかからりませんでした。良いことでもあり、悪いことでもありそうですが…。
編集L
ごくありふれた話であるという点を除けば非常に読み心地の良い作品でした。視点人物の切り替えに秀逸さを感じます。ただ、「これ」という売りがなかなか感じ取れないので強くは推しづらい作品かなと。物語としてのまとまりを重視するならば佳作、「武器」の物足りなさを考えると期待賞、という印象です。
編集N
絵がかわいかったです。宝石彼女視点になったり、石井視点になったりするときに、石井の性格に齟齬があるように感じました。彼の性格が宝石彼女に出会うことで何か変わったかといわれるとそういうわけではないように思えてしまいました。

佳作+審査員特別賞+初投稿賞

カケルの南蛮メシ
44P
浜原蓮(28) 滋賀県
賞金43万円
佳作30万円+審査員特別賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
分かりやすくて、とても面白かったです。続きが読みたいと思いました。
編集S
筋は通っているけど、奥州で伊達正宗でなければ、さらにポルトガル料理で納得させる、という史実以上の説得力がもうひと押し欲しかった。
編集I
ネームとして非常に丁寧で完成度が高い。政宗もカケルも人格の好感度が高く、吐き出されるセリフがとても自然でブレがないのが良い。惜しむらくは頭身のバランス。
編集K
伊達政宗が美食だったとは…切り口としてはおもしろい。政宗とカケルの見た目が似ているのはもったいない。トリペイロの謂れはよいが、だとしたら王(君主)である政宗に食べさせるのはよい肉では…?などツッコミどころはあるが、カケルと政宗のよさでどうでもよくなってしまいました。母親のエピソードは不要では?
編集K
親孝行でいい息子さんですね。他愛ない話だけど、好感もてる。絵については、まず2P3コマ目のように、初登場コマで客を惹きつけようという意識があるのがマル。設定については、ハーフだから片目ずつ色が違うというのはファンタジー世界だったらいいけど、ファンタジー要素無しマンガ内での設定としては気になる(病気的な意味でも)。癖がない上に、素直な少年漫画っぽすぎる(漫画漫画し過ぎてる)感が抜けないままだと、青年誌では厳しい。デフォルメ絵こそリアル話。リアル絵こそデフォルメ話。
編集S
少年誌ぽいが、完成度はとても高い。
編集N
企画は面白そう。ただ政宗のキャラが弱いから主人公がいまいちハマらない。要するに大人を描けないのがこの人の弱点だと思う。政宗の人間味や面白みがすべてのスタートだからこうも子供っぽいと説得力がない。グルメ漫画はだれが作るかと同じくらい誰が食うかのほうが大事。近年はそっちウエイトが高まってる。あとこれ設定的に延々モツ煮込みのバリエーションを見させられる感じなのかな。そこはもっと広げられるようにしては。
編集O
拙さは色々あるが、主人公のキャラも伊達のキャラも(ステレオタイプだが)王道で嫌な気がしなかった。大筋も読み切りとしてはシンプルでよくできていた。変な展開や蛇足な情報もなくてとてもバランスがよくていいですね。主人公の目標と伊達の野望という縦軸もある。
編集H
都合良すぎるがまあ許せる展開なので読めました。“戦国時代”、“食”などのネタなら、もっと拘りが原稿から滲んでほしいですね。
編集K
「うわ、これ新しいね!」と思わせてくれる何かが無くて残念。ポルトガルor両親はもう少し掘れた?専門性は説得力に直結するアイテムかと。
編集L
これは政宗が料理をしないと「信長のシェフ」の完全下位互換になってしまうのでは…グルメ漫画として読んだときに「料理工程の緻密さ(美しさ)」「食べた人の表情」「料理の独創性」「料理をめぐるドラマの魅力」などの、どれかが響いてこないと難しいように感じます。今回の作品に関してはどの点も中途半端な印象を受けました。この時代に臓物はあまりにもハードルが高いと思いますし、臓物慣れしてない人って臓物食べて美味しいと感じるでしょうか…因みに私の知っている限り塊のトリッパの下処理には2時間ほどかかります。料理漫画での調理時間がいつも気になる。
編集N
戦国時代にポルトガル料理で料理番になるというコンセプトは面白いと思います。カケルの料理に懸ける思いも伝わってきました。ただ、正宗の周りの侍たちのカケルへの態度がクドイと感じました。また、目が黄金色という大きな引きが、ハーフだからという落ちなのはちょっと残念でした。

期待賞+初投稿賞

侍は二度死ぬ
50P
横山数馬(21) 東京都
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
題材も悪くはないと思いますし、世界観や、大きな話を描こうという心意気も素晴らしいです。ですが、キャラに魅力を感じず、読み進めるのが少し苦痛に感じました。
編集S
二本差しは確かに最初から描いているけど、初見では「え?」となってしまいました。雰囲気や緊張感を描ける点は高評価。
編集I
VRの中での体捌きと刀の強度がモノを言う世界であるならば、彼女の強さの説得力と刀匠でいかに差が出るのかの説明・描写がほしかった。VR上での闘いであるにもかかわらず、やってるチャンバラは現実世界と同じことなのでもう少しネームで粘れたのでないか。両利き、逆手も取り立てて特別なアイデアではない。
編集K
侍、ホログラムバトル、不死身などの世界設定と町子の強さの説明不足が惜しい。思わせぶりなセリフの連続も、本当に雰囲気だけで終わってしまい、世界の無理解に繋がるのでは意味がないのでは。
編集K
ときどき絵がいい(とくに目)。全般的に人物の線の扱いに難あり。主線には主線感がほしい。細いからの魅力を醸すところまでいけてない。今の線では、人物が画面全体に埋没してしまう(コマの中で浮き立たない)。
編集S
モノローグで言ってることが、凄そうで大変しょぼい。あと両利きをかくしてるくらいで勝てる極みの世界とは…!!ですがネームに熱量があるので好きです。のびるとおもいます。
編集N
まだまだ初期衝動みが強い作品。特段キャラも立ってはないが、何かこういうのやりたいって気迫は伝わってくる。とはいえ、SFにするならばもう少しいろんな映画や小説を見て説得力を高めることに心を砕いたほうがいいだろう。VRシステムによるリアル対戦ゲームまで作ったのに、それ以外が「侍」とか急に漠然とするのは臨場感を得にくい。
編集O
主人公の目的や葛藤がごちゃっている。でも、画力と描きたいものはありそう。
編集H
ドラマはあと一歩…ハッタリきかせている割にあっさりで、なんとなくカッコいいレベルで終わってしまってます。主人公の価値観を揺さぶり、不安定になり、その中で見えてくるものじゃなければオレが思うカッコイイ一辺倒です。
編集K
最後にしっかり左腕を切り落とした点に好印象。次は設定に頼らない人間ドラマを。
編集L
ものすごく印象的な目ですが、同じ目ばかりなので中盤くらいからくどくなります。ネームが上手い、ということなのでしょうか、コマは単調であるものの、効果的で洗練されたセリフ回しだと思いました。ただ、どのキャラクターも薄いので、誰か一人でも強烈に立たせるキャラを設定してほしいです。画力が向上し、キャラクターの芯を定めた描き方ができれば「シグルイ」的な世界観を描きうるのではないでしょうか。
編集N
世界観やカメラワークなどにオリジナリティを感じましたが、肝心の強者とはなにかという答えに説得力がなかったところがもったいないと思いました。この世界に身を置く覚悟のようなものが切られても死なないという状況だと感じられにくく、緊迫感が薄くなってしまうのかなと思います。

期待賞+初投稿賞

教室の扉
44P
多田大我(18) 香川県
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
しっかりとした内容で、描きたいものが何か、分かりやすくてよかったです。1~3p、誰が主人公かを、もう少し分かりやすく見せられたらよかったのではと思いました。
編集S
実話を漫画化したような話。フィクションとノンフィクションの面白さの違いを学ぶとさらに成長するでしょう。
編集I
年齢の割に作画は頑張っているが、単純に44pもかけるストーリーではない。起承転結のうねりや新鮮なアイデアがほしいところ。
編集K
この先生はサイアクなのでは…いずみちゃんがイイ子というかスーパー物分かりのよい子だから成立している話だが、レイプされそうになって傷ついている生徒に自分の過去の重みを渡しただけでは?
編集K
小5の生徒が春を売らされる理由がない? ので、いずみちゃんは普通にお金かH(もしくは両方)が好きな子ということになるのかしら?
編集S
直球な話でちょっと感動した…。なんかもっと嫌な感じのひっくりかえしとかありそうだなと警戒した己の心の汚さを恥じたい…!あとなんで18歳でこういうの描こうと思ったんだろう…!見開きの扉、なんか変なセンスある。
編集N
こんなに一生懸命描いているのに、どうしてこれを描こうと思ったのか。作者のコアが見えなかった。徹底的に鬱ものにしているとかならまだわかるのだけど、起こってることのえぐさのわりに軽いハッピーエンドになってることで余計にわからない。画力は年齢のわりに立派だと思う。
編集O
「友達を作る」という程度のゴールに少女買春は重過ぎる。症状は、超重病なのに処方箋はルルみたいなアンバランス。若いからつい重い話を描いてしまいがちなのか、世界が広がれば適切なバランスが見つかるかも。大きなテーマをやろうとした心意気はよいかと。
編集H
まだ何作も描いていない(だろう)段階で、このテーマに取り組もうという心意気は買いたいです!けど、つらい話だなぁ…いっそ母親が屑であってくれた方が心痛まず済んだ。種田くん何歳?同い年、高校生、それとも?それ次第で見え方違う。40ページでキャラの書き分け、画力の足りなさが出てしまっている。話が最初に戻りますが、社会的なテーマを取り入れる方向性は素晴らしいです。次は、ベタや当たり前のメッセージ性でも、いかにそれをエンタメ性に富んだ作品に負けずに読者に興味持ってもらうか、逃げずにやってもらいたいです。
編集K
シリアスな話に挑んだ姿勢は高評価。先生なのか、生徒なのか、読み手の混乱を招かないように。
編集L
最小のテキスト量で最大の情報を伝えようという試みには好感を持ちました。ただ、物語としての読み味を考えた時に、「風景」があまりにも多すぎてコアの部分まで到達していない歯がゆさを感じます。ゆえに援交少女と善玉女教師という記号にキャラクターが一般化されてしまっているのが惜しいです。もう一歩、「須藤さん」の心に踏み込むことができたら、或いは「松岡先生」がもっと強く「須藤さん」に共鳴できていたら、良い物語になるのではないかと思いました。
編集N
須藤さんの心の動きをきちんと描こうとしていることは感じられる作品になっていたと思います。ただ、ストーリーにオリジナリティがなかったかなと感じました。よくある設定、よくある葛藤のように思えました。設定は中学生のほうが良かったのではないでしょうか。

期待賞+初投稿賞

君はおひさまのように
33P
小熊直人(24) 東京都
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
無難にまとまっていると思います。初めの時点でオチが読めるので、どんでん返しとは言わなくても、もう少し攻めた一工夫が欲しいです。
編集S
恵まれたマイナス思考の主人公が他人の好意に甘えて、ようやくゼロ地点にたった話。作者の理想を正直に描いた点のみ評価できます。
編集I
12歳っていう設定を小さ~く描き文字でやっちゃダメでしょう。近未来の設定を面白く活かせてない印象で、内容も薄い。別に小学生じゃなくても、この2人じゃなくてもよいのでは。
編集K
金に汚いとかTVのアイスとか、描かないのに重要性を持たせるから重みを感じられない。子供がオトナでオトナが子供への持っていき方もひねりがなく、新鮮みはなかった。
編集K
10歳に「旦那様ですから」と言われて、読者がもっと嬉しくなるように。この漫画を理性が残る状態で読むのはちょっと違うと思うので。理性を奪ってほしい。
編集S
この、しょぼすぎる男のメンタルはなんなのだ。ぐじぐじしすぎで殴りたい。そして、なんかいい感じのラストのようで、精神的にまったく大人になっていないので、まったくいい話でもない。
編集N
主人公を承認できる要素が一つもない。やってることはここまでのフラッシュバックであって、物語が何もないのでヒロインの魅力も見えない。そもそも小さな女の子と結婚させられる状況と主人公の男がうだうだ考えてる内容がまったくリンクしてないので企画として詰めが甘くなってる。陰要素が強すぎて、読者が見たいものにフォーカスできてない。
編集O
難しいこと重いテーマをやるのではなくまずはシンプルな勧善懲悪もので構成と画力を学びつつ、バイトなり飲み会なり恋愛なり(一歩間違うとパワーセクハラ)色々な経験をつんで将来的なネーム力を両軸で磨いていくしかないでしょう。
編集H
良くない意味で「やさしいなぁ」と思いました。悲観してるのカッコイイとか思ってるんですか?と引っぱたいてやりたくなる主人公。その上、都合よく丸く収まる。この展開・ラストにするなら、なんとか奥さんの思い・考え方がウジウジ野郎の脳天をかち割るほど衝撃を与えないと(現状、ただのノロケ)。「実は奥さんヤバい奴だった→続きは一種のホラー」的などんでん返しをやらないなら、この真っすぐなプロットを奇跡のごとく調合し心に響くものにしなければ勝てない…それに挑む覚悟がないまま陰鬱とした話を描いても…。
編集K
活かさない設定ならば、設ける意味がないかと。素直だな、とは思いますが、どういうモチベーションで描いたのかが気になります。客観性に疑問符。
編集L
絵は綺麗だなと思います。女の子の色々な表情がそれぞれに魅力的でした。10歳婚姻制度、設定として必要なのでしょうか…?無駄な犯罪臭を醸し出しただけのような。「毒島」の「七香」への態度にガタつきを感じるので、そこを滑らかな変遷に整えられたら「七香」の魅力がより引き立つと思います。
編集N
夫のセリフにところどころ違和感を覚えました。描かれている部分における彼の状況は、彼が周りに抱かれている感情や自分で感じている自分像に比べるとそんなにひどいものではないと思ってしまいます。10歳から結婚できるという制度も物語にそこまで影響を及ぼしていないように感じました。

期待賞+初投稿賞

神子の国
38P
ユウラギサク(20) 大阪府
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
テンポがよく、読みやすかったです。ですが、あまり神子という設定が生かされていないように感じたので、「神子だからこそできる何か」そこをもっと掘り下げて、見開き部分は派手に盛り上げてほしいです。
編集S
壮大な物語の序章ですね。
編集I
彼が囚われているトラウマの描写が乏しいので、主人公に同情、共感しにくい。自己完結しすぎていて中に入れない感じ。
編集K
イメージを具現化する神子としてのチカラと、母を亡くして自分が何者か見失ってしまった少年の苦悩の組合せはおもしろいと思うが、神子の国の思惑?(?)のせいで小難しくしているのは意味がないのでは。
編集K
ファンタジーの場合は、作品世界に引き込むことをしないと(キャラの目的動機心情に共感させるとか)、ずーっと「絵空事だなあ」と思いながらページを繰ることになるよ。そんなわけで、残念ながらお話には引き込まれませんでした。
編集S
ここまではっきりしたグールフォロワーは、すがすがしい。
編集N
キャラの魅力を伝える前に設定をつらつら解説してしまうと、作者の脳内の箱庭を延々見せられる構造になってしまう。ドラマというのは身近さでも憧れでもいいが「我が事」のように感じさせなければ、大きな世界には入っていけないのです。
編集O
何作は地に足の着いた伝わる物語、(大振りではなくて)を描いてみてほしい。
編集H
自分のイメージを原稿に落とし込めていないなと。そこはただ、努力しかない領域です。また、自分のことしか見えておらず、またそれを隠して気丈に振舞えない(隠そうともしないウジウジした)青年は好きになれないなーと思いました。次回作は他人からのインスピレーションではなく、もっと自分自身の生の感覚を抉りだしてトライしてほしいです。
編集K
頭の中にある世界観だけで読者に面白がってもらうことはできません。設定を入れたなら、活かすこと。投げっ放しNG。
編集L
コマ割りが凝っていて、かつ心地よかったです。「ゼロ」の主体性、性格のコアがいまいち固まっていないので物語全体がとりとめのない雰囲気になってしまっているのが気になりました。「お前は何だ?」この言葉の呪力と「ゼロ」の関係性についてもっと読みたいです。絵にもう少し立体感が出ると魅力的だなと思いました。
編集N
登場人物の現状や背景や動機、神子の国の説明など全体が説明不足でした。何をしたいのか、何をしているのかがずっとよくわからなかったです。

期待賞+初投稿賞

ガーベラの憂愁
48P
Paul GREDAT(20) フランス
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
鏡ユーマ先生
なんとなくとりとめない印象です。怪物についてのエピソード、情報がもう少し欲しかったです。絵は、繊細なタッチで、キャラの微妙な表情を描くのがお上手だなと感じました。
編集S
言わんとしているところはボンヤリと伝わるけれど、如何せん情報量が少なすぎて腑に落ちない話。
編集I
過去に縛られた鬱屈した心情を、化け物と重ね合わせて開放する―‐という狙いはわかるが、状況の説明が欠けていて読者に相当負担を強いている。それに伴って主人公の言動が分裂しているかのように突拍子もないものに見えてしまっている。
編集K
何度読んでも化け物とジャンの関係性や化け物の心理がわかりませんでした…何が起こってるのかも正直把握できなく…
編集K
34-35Pのように時々ちからの入った絵がある。しかし、なげっぱで終わった。
編集S
何度か読んだのですが、ちょっと時系列とオチが判然とせず…。1P目はとてもシュールでぐっときました。
編集N
すごく長い目で見ればアドアストラにはなれる可能性はあるのかもしれない。ただ個人的に残念なのはこれほど手間がかかる題材を選びながら、結局作者が一番描きたかったのはなんだったのか?ということだ。敵味方を貫く圧倒的な力なのか、裏切りものとそしられた男の葛藤なのか、判断を誤った男の悲運なのか。読み手に投げすぎている。焦点を絞り、エンタメを作ろう。
編集O
主人公の目的や葛藤がごちゃっている。ゴリラを救った手段がわかりにくい。落ちに何が言いたかったのか?そこに向かって作れていない。
編集H
読み手がどのキャラに視線を託していいかわからなくなります。感情の機微を描ける漫画家は憧れでしょうが、他人に物語を味わってもらう気がない以上は商業では難しいかと。
編集K
主人公の動機・目的が見えず、作品に入り込めず仕舞。かといって、この世界観に圧倒されることもなく…。
編集L
背景や細々としたものをきっちり描く勤勉さ、戦記物という器の中できちんとドラマを軸に据えて描こうとしている姿勢は好印象。
編集N
主人公の動機や背景はきちんと描かれていると感じた半面、怪物と主人公の関係が分かりにくかったです。含みのある終わり方は余韻というよりは後味の悪さを感じました。

[ショート部門]

受賞作無し! 審査員をアッと唸らせる短編漫画をお待ちしています!!

#050 審査員結崎さんはなげる!鏡ユーマ先生

力作揃いで、楽しく読ませて頂きました。ですが、なんとなく優等生なものが多かった気がします。漫画はエンターテイメントだと思うので、読者を楽しませよう、ビックリさせてやろうとか、俺様な荒々しいものが見たいと思いました。

編集部総評

「作品テーマ」の見極めが弱い印象を受けました。言い換えれば「これだけは読者に伝えたい」「ここを見てほしい」といった気持ちが作品の内容から伝わりにくかったということです。皆さん若く、熱量をお持ちのはずなので、あとはどういう仕方で料理すれば伝わるのかを考えながら取り組みましょう。

#050 2017年8月期7本受賞!!