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Online Manga List - オンラインマンガ一覧

[ストーリー部門]

月間ベスト+佳作+初投稿賞+審査員特別賞

リテイク
40P
前田美奈子(21) 北海道
合計合計賞金53万円
月間ベスト10万円+佳作30万円+期待賞10万円+初投稿賞3万円
サンカクヘッド先生
作品内での「映画館」と「映像」の違いを鮮明にするなど、わかりやすさを心掛けましょう。また、 ページ数と内容のバランスも意識できるように。特に、後半フィルムで蘇生した理由が伝わりません。扱う題材の見え方は意識すべき。
編集S
このジャンル(テーマ)で大切なのは希望とその代償です。エンディングに関わらず読み手を納得させなければなりません。
編集S
作品世界に引き込むスムーズな語り口と一貫した世界観がある。ラスト、マイナスの世界が飛躍的にプラス(希望)へ反転すると娯楽度が上がったはず。今後の作品作りで意識して欲しい。
編集I
継母が訳もなくひどすぎたり、辻がこの件には特別に優しいなーとご都合に感じたりもするが、全般的には及第点、よくできていると思う。
編集K
主人公やヒロインを不幸にする存在の親の描写がテンプレ的というかモンスターな感じではあるのと、本来は中立的な存在(=自殺者の意思決定に関与しない)と思われる支配人が過干渉なのは気になるが、2人の思いと支配人の思惑を自然と一致させハッピーエンドに持っていったところはよいです。絵が丁寧なのも好感が持てます。
編集K
描いている世界が狭いので手におえているが、より説得力を与える努力を。
編集S
ありがちな虐待系の青春モノかなと思うと、意外と最後のあたりアイディアがあって良い。ただ、フィルムをつなぐ演出はもう少し工夫できたのでは。次回は、キャラだちのあるものを描いてほしい。
編集N
特に気になる要素を持ってない人物の過去話には誰も興味を持たないという典型的な構成だと思う。さらに主人公たちが自分で選択さえしないのだからなんのために読まされたのか、と。受動的な人物の封印が次回作のテーマ。
編集O
映画仕立てで自殺への顛末を語る切り口は面白かったし、不幸のたたみかけ方があるい意味痛快だった。上映会が終わった時点で残り10ページあったので、どういう結末を描くのかとワクワクしたが、想定内の作りでこじんまりと終わってしまったのが残念。しかも、主人公が何一つ動かず、救いを用意してもらっただけでカタルシス無し…。才能はあると思うが、絵柄(特に人物の描写)が伸びていかないと辛い。
編集K
演出に偏り過ぎているとはいえ、よくまとまっている。今後説得力が追いつけば美しい物語になるのでは。(個人的に、女×乱暴はまだいいとして、進学校に行く男が父に見放されたくらいで自殺を決めるというのはどうも…)。
編集M
独特の雰囲気はよくできていました。最後の持っていき方に強引さを禁じえませんでした。悲しいお話でした。強引に最後に持っていった割に救いが無いのは気になりました。どこを見て、どこを楽しめばいいかをもっとハッキリ出して欲しいと思いました。いくつかストーリー上の矛盾も気になります。キャラの造形はカワイイと思います。演出も良かったです。
編集T
話としては面白かったが、途中でアリエスがくららだとわかってしまうのが勿体無い。父親の不安定さがちょっと気になったのと、映画館に並んでいるモブが幽霊みたいに描かれていることで死後だと最初から伝えてしまっているのも勿体無い。

佳作

遭難日記
42P
田川翔平(20) 東京都
合計合計賞金30万円
佳作30万円
サンカクヘッド先生
「先生に一生付いていこうと決めた理由」という一番重要な部分が無いためか、主人公への共感が大変難しく感じられてしまいます。なるべく登場人物の行動原理を描くなど、キャラに魅力を出す工夫を凝らしましょう。
編集S
総合力は確かに高いけど、師弟愛?の根底に触れてない以上、この設定では狂気じみた主人公に乗り切れない。
編集S
先生との関係さや出血熱の深刻な描写など、多少丁寧さに欠けるところもあるが、日記、天使、治利草というギミックをうまくつかってドラマとして仕上げている。
編集I
ここまでする動機となった「先生に人生を救われた」とはどんなことだったのだろう?そこに説得力を持たせてくれないと、感染症より1人のガン患者を救う暴挙に向かった男にしかなりません。
編集K
天使のキャラデザとそれ以外の絵のギャップは面白い。治利草という一見ファンタジーなものとその成り立ちの融合も見事。登場人物の心情のすれ違い、頑なさに疑問が残る部分があるが、日記というギミックでうまくカバーしていると思いました。
編集K
3~6Pの日記導入は好感。いかにも好人物な主人公じゃないけど、上手に見せている。
編集S
若くしてきちんと感情をのせられる話を構成できて、読ませる演出もできているのはすばらしい。次回の3作目は、単発の「世にも奇妙な物語」的なつくりでなく、主人公のキャラが活きるようなものをつくってほしいです。
編集N
エンタメにおける説得力ある「正しい選択」とは何かをよく打ち合わせほしい。
編集O
きれいにまとまっている読切だが、これと言ってココロ惹かれる部分が少ない。前半の回想が長すぎて、肝心の治利草を手にする達成感があまりないし、ラストで明らかになるものの、世界的感染症を放り出してこの男は何やってんだという気持ちで長時間ストーリーを追わねばならなかった。最大の山場も文章でしか見せられない作りももったいない。
編集K
ネタはともあれ、作りはしっかりしている。さすがに二回目だけあって、「ちゃんと死ぬ」「日記から離れない」「幻覚」等々、遭難を踏まえたパッケージング力・読者感覚は掴んでいる様子。次作に期待。
編集M
新鮮だと感じました。舞台も設定も面白かったと思います。複雑な感情を描こうという気概を感じました。ただBLっぽさが気になりました。後、僕はサッカー知識が皆無だったので少し読みにくかったです。絵もやや見づらかったです。もう少し話の盛り上がりを見たかったです。
編集T
この世からその一種類の病気を消滅させられるのか、一人の人に対してしか使えないのかがわからない。また、研究の道を進んでいた者が先生を研究ではない草を発見することで超えるという思考がよくわからない。

期待賞+初投稿賞

コンバクトキックス
49P
西岡慶太(22) 大阪府
合計合計賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
サンカクヘッド先生
設定を精査を。靴中心の世の中にするのであれば、靴のスキルの設定はとても重要です。現状では、設定の登場が遅すぎて、読者の理解にかなり時間がかかってしまうため、序盤に持ってきた方が効果的。
編集S
発想のまま描いているが、画の上達、靴の知識、性能(能力の整理)を描き手なりに咀嚼すれば今後につながるでしょう。
編集S
独自のアイデアとシンプルな行動原理で組み立てようとしているところは好感が持てる。今回は説明不足な箇所が多く、全体的に消化不良。
編集I
面白いアイデアと少年の遊び心を持った作者だと思います。次作では自分の設定を生かしきれるかが勝負。
編集K
ロボットに支配された世界とかラップバトルとかはよくあるが、クツ!という驚きは新鮮。ただ、クツに特化した世界を構築しつつも、この世界の面白さや主人公のようにクツに対して距離をとる生き方などの説明が不足していて、消化不良なのは否めない。
編集K
絵が達者とはいえないが、成長が期待できる。次作に期待。
編集S
誰もが自分で選んで買う「靴」をキーアイテムにしているのはすばらしい。だが、それがある世界についての説明が雑なので、序盤の主人公の気持ち「なぜキックスに皆こだわるかわからない」まま最後まで読み終わってしまい残念。
編集N
このバカバカしいことを大真面目にやってる感じは好き。なんだよこの展開にご都合の良いクツは!っていいたくはあるけど。主人公のキャラの立て方でもう少し最後までコンパクトに読ませられると思うので、クライマックスと主人公の因果関係を強化したものを描くのが次回の課題。
編集O
登場人物みんなが疑いなく「クツ」に情熱を捧げてる世界観が読んでいて心地よかった。女の子がキックス捕られて落ち込んでるくだりなど良いシーン。打ち合わせ無しでこれだけまとめられているのはスキルがあるかと。付け焼刃な「スキル」設定は無くても良かったのでは?絵柄でハッタリが効くくらい画力が伸びていってくれれば。
編集K
自分で作りだした設定です、読者にわかるように説得力ある舞台に仕上げてください。
編集M
設定は面白いのかなと。世界観も展開も終始強引さを禁じえませんでした。殺し合ってでも奪い合うキックスが基本的にお金で買えてしまうのはどうなんでしょうか?もう少し全体的に背景をわかりやすく説明して欲しかったです。ただ主人公の性格やキャラの関係はわかりやすくてよかったです。
編集T
話はまとまっていると思う。もっと靴に能力があることを前面に押し出すべき。また、主人公の靴にかける思いが能力欲しさとは別のベクトルでなぜあそこまで強いのかがわからない。行動原理が不明。

期待賞+初投稿

じんちとり
44P
アミノ(21) 大阪府
合計合計賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
サンカクヘッド先生
題材に対してページが多い印象を受けます。まずは、作品の中で何が言いたいのか整理しましょう。人物紹介も大切です。特に、主人公の顔など、序盤~中盤で見たいと思わせた上で、最後に見せるような工夫をしましょう。
編集S
まだ娯楽(エンタテインメント)まで昇華できていない。「守人」(侍・忍者)など要素を加えていくことで可能性は広がるのでは。
編集S
アクションと心理的な攻防、駆け引きはテンポ良く描けている。が、情報不足で作品世界とそこにおける主人公の葛藤がわかりづらい。冒頭だけでなく要所要所でオリジナルの設定を伝える心がけを。
編集I
扉~5Pくらいは先の展開を非常に期待させるものがあったし、設定や雰囲気を作ることには成功している。しかし、結局は特段アイデアがない肉弾戦なの!?という肩透かしと、「ちとり」「じん」という名付けや、すんなりと敵味方が頭に入ってこない台詞回しがこの作品をとても読みづらくしてしまっている。絵はまだまだ拙いが構図は頑張っている。
編集K
物語も世界の設定も描写もわかりづらく、読み進めることでなんとなくしか理解できないのはもったいない。人物を魅力的に描ける人だとは思うので、それを伝える描き方を模索してほしい。
編集K
感情ドラマを描こうという意識が強い反面、読み手がしっくりくるように世界観を伝えること・バトル描写の説得力が疎かになっている。ファンタジー好きだけど世界を構築するのが苦手系。
編集S
冒頭、雰囲気あって凄そう…と期待したが、中盤のバトルが普通なうえ、終盤の道徳教科書的な締めが残念。若くして面白い構図にチャレンジしたり、目をひく絵が描けたりするのは才能なので、今後に期待します。
編集N
途中で集中力が切れているのが見えるのがわかってしまうのは残念。たぶんキャラクターが伝わっていないのが自分で気づいてしまったのでは?ナレーションに頼らずキャラを立てる、大人を描けるようにする、新しい情報で展開を作らないなどを徹底するといいと思う。
編集O
「コドモ」たちを取り巻く世界観がわからないままストーリーが展開したり、“のら”と三人組の間で視点が行ったり来たりして読みにくかったりという荒削りな部分はあるが、絵柄の魅力とコマ割の巧みさで、力技で読ませてしまう技量がある。ぜひ引き続き、頑張って欲しい。近作に関していえば、“のら”の内面をもっと読みたかった。どこまでキャラを掘り下げて描ける人なのか見てみたい。
編集K
個人的にゲーミフィケーションで感動、となるにはゲーム性 or ヒューマンドラマの傾きであと一押し必要なはず。主人公の涙にこっちも涙!となるためにも、もう少し掘り下げがほしかった。明瞭な読み味と作者の独自性を次作で見たい…!
編集M
独特の雰囲気はよくできていました。最後の持っていき方に強引さを禁じえませんでした。工夫しようという気概が感じられて良かったです。設定も頑張ってると思います。ただ大人は出てこなくていいのでしょうか?全体的に悲しいお話になってしまっていると読みにくさが気になりました。ハッキリ主張する割に何が言いたいのかがわかりにくいです。
編集T
主人公とのらの三人組とのやり取りで主人公が葛藤し成長しようとしたのは理解できる。一方で、造った側の大人たちの心変わりの早さに付いていけなかった。自分たちの私欲のために造ったコドモの葛藤に気づいて思いやれるなら最初からこんなことはしないのではないか。

[ショート部門]

受賞作無し! 審査員をアッと唸らせる短編漫画をお待ちしています!!

#040 審査員干物妹!うまるちゃんサンカクヘッド先生

キャラクターがどんな気持ちで行動しているのか、登場人物の行動原理を説明しましょう。説得力は面白さに直結しています。自分だけでなく読者にもわかるように見せる努力を今後も怠らないで欲しいです。

編集部総評

キャラクターやアイデアの「核」となる要素の精度を高めないままに、演出や読者への見せ方拘った作品が多かった印象。読み手が感情移入できるような「核」の掘り下げを忘れずに。

#040 2016年10月期 4本受賞!!