第24回 週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞 結果発表

佳作+月間ベスト+審査員特別賞+初受賞ボーナス 「ヤンジャン漫画TV」にてボイスコミック化決定! ロボットヒーロー少女リリィ

22P

アサシンくじら(17)福岡県

賞金53万円

佳作30万円+月間ベスト賞10万円+審査員特別賞10万円+初受賞ボーナス3万円

迫稔雄先生講評

抜群の破壊力ですね。M1グランプリの漫才を見てるかのような面白さでした。コマ割りもとても秀逸で画力も高く、あっという間に最後まで読み切ってしまいました。

編集部講評

文字通り飛び出て見えるほど、絵に迫力と勢いがあります。要所要所にツッコミどころはありますが、押し切るパワーを持っていました。一方で絵と文字が詰まっていて直感的に理解しづらいコマが散見されたので、絵の引き算ができるとさらに良くなると思います。

あらすじ

天才少女・夏目メグはコンテストのために14歳にして人助けロボットを開発した。しかし、審査当日に自らのドM性癖を満たすために密かに組み込んだ“ドSバッターモード”が起動してしまい…。

佳作 バケツかづき姫

30P

ながもく(24)沖縄県

賞金30万円

佳作30万円

迫稔雄先生講評

とても面白かったです。バケツ1つでここまで話を作れる、その熱量に衝撃を受けました。絵柄も勢いがあってとても良かったです。

編集部講評

良い意味で独自性があり、テンポのいい掛け合いが描けていました。演出や構図にも工夫が見られ好印象でしたが、可愛い女の子を扱う作品だったからこそ画力が気になりました。底上げに期待したいです。

あらすじ

姫崎嶺華は、その容姿端麗さゆえにいじめられており、ある日バケツをかぶせられた。ところが、姫崎は落ち込むどころか自分の容姿目的で絡んでくる人間を遠ざける良い機会だと考え、そのまま登校するようになり…?

佳作+初受賞ボーナス ウェルカム トウ ザ ストリップクラブ

66P

BQびーきゅー(23)愛知県

賞金33万円

佳作30万円+初受賞ボーナス3万円

迫稔雄先生講評

出だしの3ページでちょっと混乱しましたが、途中何とか補正できました。
最後まで読んで、ようやく描きたかったものが見えてきましたが、読者が頑張らないとかなりわかり辛かったです。自分が描きたいもの・テーマを最も効果的に伝えるために、どういう描写が必要かをもっと練って構成してみましょう。

編集部講評

若いながらもドラマに真正面から取り組んだ意欲作でした。泥臭い人間模様でエンタメを描こうとしている点も好印象です。一方で、視点と時系列が入り組んでおり、情報の出し方も支離滅裂だったため、読み手に配慮した構成を心がけてほしいです。

あらすじ

幼少期に母が失踪した少女・ハニは借金を返すためにストリップクラブで働いていた。しかし、ストリッパーという職を恥だと思っているハニのやる気のないショーは、仲間たちの反感を買い…。

期待賞+初受賞ボーナス 僕の友達はアンドロイド

44P

ほりうちとし(26)京都府

賞金13万円

期待賞10万円+初受賞ボーナス3万円

迫稔雄先生講評

友達を作るということで進んでいく話の内容と、学校で起こる出来事と、明かされるタイムスリップの秘密と、最後のセリフ、これらがうまく混じり合っていない印象を受けました。

編集部講評

友達作りを未来の戦争にまで繋げてこのページ数にまとめた点を評価したいです。丁寧に展開できており、説得力もありました。一方でクラスメイトの行動にリアリティがなく、没入感を削いでしまっていた印象があります。キャラクターの行動原理に納得感があるか、常に考え続けてください。

あらすじ

友達のいない高校生・青木カイはロボット作りが趣味。そんなカイのもとに、未来の自分が作ったというロボットが転送される。そして、「あなたにこれから友達を作ってもらいます」と言われ…。

審査員総評

[嘘喰い][バトゥーキ]の迫稔雄先生

読む側が配慮して何とか物語を理解しなければいけない作品と、有無を言わせず自分の世界に引き込んでくる作品で分かれていたと思います。ぜひとも後者を目指して今後の作品作りをしていってください。

YJ編集部

それぞれ持ち味が異なる 作者×作品 の組み合わせで興味深かったです。課題もそれぞれ異なっていました。漫然と描くのではなく、常に課題意識を持って描くことが成長の近道です。次回作も期待しています。

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