準大賞+月間ベスト+初投稿賞 「ヤンジャン漫画TV」にてボイスコミック化決定! 横須賀DDT
56P
賞金63万円
準大賞50万円+月間ベスト10万円+初投稿賞3万円
編集部講評
ドラマと笑いのバランスが良いですね。いろんなネタの寄せ集めを全てうまく消化し、作品にまとめ上げている点も素晴らしいです。画面が地味に見えてしまうのがもったいないです。構図から逃げずに丁寧に描いているので、線を意識したうえでたくさん描いてほしいです。
あらすじ
主人公の道程(童貞)は、人生においてリスクを伴う「大技」を決めようとしたことがない消極的な男だった。ある日道程は、女子プロレスのチャンピオン真田“タイガー”虎春と出会い、決して危険を恐れない彼女に魅了される。最後、変わり始める道程が決める「大技」とは…?
佳作+初投稿賞 アサガオ
46P
賞金33万円
佳作30万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
非常に重いテーマをエンターテインメントにしてしまう可愛いイラスト。何度も読み返し、楽しませていただきました。
編集部講評
設定や世界観がよく練られた素敵な作品ではないでしょうか。SFをうまく生かして「人と人とのつながり」を描けているように思います。今後は、絵柄、物語、企画の側面で読者の入り口を広げることを意識してたくさん描いてください。
あらすじ
地球温暖化が進み、作物が育たなくなった未来。人々は食料を求めて戦争を起こし、飢餓を抑えるために脳以外は機械になった。戦争が終わり、1人故郷に戻る主人公は、謎のアライグマと旅路を共にすることになる。死の間際で彼らの心に残るものとは…?

期待賞+初投稿賞 死にたがり
32P
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
人物の表情の描写力に魅力を感じました。楽しく読んでもらいたいという意図も感じました。しかし、タイトルでもある「死にたがり」に関する踏み込みの浅さ、特に鳥への愛の浅さが気にかかりました。日常+ファンタジーだと能力を気持ちよく最大に発揮できるかもしれません。
編集部講評
絵が可愛く、暗いテーマながら前向きな話にしようとする姿勢が好印象でした。途中効果的でないシーンが続くので全体的に緩く見えてしまうのがもったいなかったです。ヒキの構図になると拙さが目立ちます。若いのでたくさん描いてほしいです。
あらすじ
家の事情で高校に行けず、長時間労働漬けの毎日で「死にてぇ」が口癖の主人公。ある日インコを拾うのだが、「シニタイ」と鳴くようになってしまう。どうにかポジティブな鳴き声にしようと「生きたい」ボイスを聞かせている所に、持ち主が現れて…?

期待賞+初投稿賞 6月30日の日記
55P
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
描きたいものを全部詰め込みたい!という強い意志、覚悟に魅了され、わかりにくいとかんじた部分の読み返しも苦ではなかったです。しかし、それにより、一番目立たせねばならないラストが目立たず、密度のバランスで損をしていると感じました。文字表現に頼りすぎていることも気になりました。読み手を信じ、「あえて描かない」「絵で感じろ」という部分を増やしてください。うるしまそとさんの魅力が爆発すると思います。
編集部講評
語感が良く、強いセリフも作れていてとても良いと思います。区切りが頻繁に入る構成はテンポ感やエモーショナルな演出にもつながっていますが、時系列移動まであるので読み辛さを覚えました。
あらすじ
両親の死をきっかけに、頼れる姉を演じるため、そして才能のある妹にピアノを続けさせるため、家事を一手に引き受ける主人公。しかし、本音を綴った日記を妹に見られてしまい、夢と現実どちらを選ぶかの大喧嘩が始まってしまう…。

期待賞+審査員特別賞+初投稿賞 雨降って地動かす
50P
賞金23万円
期待賞10万円+審査員特別賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
導入掴み◎
コマ割り◎
笑い◎
人物の行動動機◎
少し読み手を選ぶかもしれませんが私が描けないタイプの作品です。作家道へ突き進んでください!
編集部講評
序盤は視点が安定せず不安になる作りでしたが、後半までテンポが落ちず、自身の世界観をドラマチックに展開されており、ポテンシャルを感じました。やや癖のある絵柄もパワーを感じ、作風に合っていると思います。
あらすじ
無礼な人間を懲らしめたら力を使い果たしてしまった神様。憑依した先は主人公と病気で亡くなった母親との思い出がつまったテルテル坊主だった。しかし、神が宿るテルテル坊主を大切にする主人公のことが気に食わないいじめっ子が現れて…?

期待賞+初投稿賞 灰葬~メメント・モリ~
53P
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
2時間映画を美しく53ページにまとめ上げた良作、という印象を受けました。とてもとても完成された作品でした。明るい導入からはじまる闇へのはじまり。非常に良かったです。
編集部講評
ホラーにしっかりドラマも乗せて、ラストまでテンションを切らさず描き切っているのが良いです。画面も華やかでした。ただ、尺と内容が釣り合っていないのでダイジェスト的になっているのが残念です。作品の面白さの核を見極めて整理してほしいです。
あらすじ
立ち入ると数時間で原因不明の病にかかってしまうという根怨村。記憶を失くしてしまった主人公は、どうやら根怨村の生き残りらしい。周囲への感染を防ぐため、そしてもう1人の生き残りの謎を解くために、島へ乗り込むが…?

期待賞+初投稿賞 Next→V
36P
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
非常に整っている印象を受けました。愛されるベタ、王道展開、裏切らない構成に安心感がありました。キャラによるギャップや意外性というスパイスが欲しかったです。
編集部講評
絵に勢いがあり、意欲的な作品だと思いました。構図も凝ろうという意図を感じ、話の内容もまとまりがあったので基本的な部分がクリアされている印象です。一方で設定や展開に既視感があること、そもそも世界観が説明不足であることなどか気になりました。また引きのある戦闘シーンを作る意識も大切だと思います。
あらすじ
日本一の伝説のヒーロー ビクトリーにあこがれる主人公は、直接彼の下に弟子入りを志願する。しかし、ビクトリーは既にヒーローを引退し、「ヒーローなんてなるもんじゃない」と弟子入りも受け入れてくれないようで…?

期待賞+初投稿賞 虫出た
21P
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
稲葉みのり先生講評
シリーズで読んでいきたい、ほのぼのした気持ちになる良い作品でした。
編集部講評
シンプルですが漫画力高いですね。展開に抑揚やオチがあると良かったです。もっと笑いに転化できる“あるある”や主人公らしさを描いてみてほしいです。
あらすじ
突如日常にあらわれた「虫」。こいつをやっつけないことには何も始まらない! 虫にわたわたする主人公が可愛いドタバタ日常コメディ。
審査員総評

[バツハレ]の 稲葉みのり先生
玉稿を審査するという貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。即掲載、連載可能なレベルの作品が複数あり、審査であることを忘れ、純粋に楽しませていただきました。今回、勇気をもって投稿した方々、ありがとうございました。
YJ編集部
若い方が多かった分、将来性に期待したい回でした。分かりにくい、読後感が悪い、独りよがり等の部分をセンスや才能でごまかすのではなく、しっかり読者の方を向いて創作できると良いと思います。
稲葉みのり先生講評
主人公のこじらせた心が最後まで生かされた展開、予想をいい意味で裏切る展開の連続、楽しませていただきました!