コミックス累計一億部突破記念!「キングダム読書感想文コンクール」結果発表!!

銅賞

『灰色の世界』
42歳 男性

好きなキャラ:キングダムという作品全体が好きなのですが、強いて言うなら、王騎

私がキングダムを読み始めたのは、函谷関の戦いの蒙武と汗明の戦いからでした。
見た瞬間のキャラの濃さ、感情の激しさ、臨場感、全てが私の心に突き刺さったのを覚えています。
一瞬でキングダムの世界に魅了され、この瞬間から、私の生活の 1 部となりました。
キングダムを語る上で欠かせないのが、登場人物の想い、感情です。主要となる登場人物が非常に多く、全員が主人公と言っても良いくらいの想いの重さがあります。
環境が変われば、考え方も善悪も変わると言うのを勉強させて貰いました。
今まで勉強してきた、歴史概念が変わる作品だと思います。
歴史では、事象の勉強はできますが、そこにあった感情や想いは知ることができません。結果しか分からないのです。しかし、なぜその人はそれをしなければならなかったのか、そこには、絶対に譲れない信念が存在していたと思います。意図しない結果と言うのも存在しますし、後世の歴史家が勝手に主観でねじ曲げたものも存在すると思います。
今までは歴史上の人物を身近に感じられたことはありませんでした。しかし、キングダムでは身近に感じることが出来る。共感できる。そこに自分も居るかのような没入感を体験できる。それが、キングダムという作品だと思います。
ここで少し私の身の上話を聞いてください。
私には精神疾患を患ってる妻がおります。なかなか回復の糸口が見つけられず、いつ亡くなってもおかしくない状況が10年以上続いています。
私は心身ともに疲れ果てて居ました。私は社会的には管理職をしており、人前に出る以上、最低限の体裁を保つため、日々奮い立たせながら生きていました。
そんな日々の中で、キングダムが心の拠り所になり、キングダムを読み切るまでは心の糸を切らしてはいけないと思い生きてきました。
この時、私は世界が色褪せて見えていました。まさに灰色の世界です。
ある日、キングダムのモバイルゲーム、通称ナナフラで知り合った仲間とオフ会をすることになり、参加しました。そこである一言を言われました。
それは何気なく交した会話のひとつの言葉だったのですが、何故か私の心に深く刺さりました。
「こんさんはそんなもんじゃないと思うんだよね」
その言葉を聞いた瞬間、初めてキングダムに触れた1ページ、
蒙武と汗明の限界を越えた戦いが脳内に蘇り、戦いの音が聞こえ、私の目の前は徐々に色鮮やかに変わっていきました。今までの重くどんよりとした灰色の世界に色が蘇ったのです。私は知らず知らずのうちに感情を殺し、自分の限界を決め、前に進むことをやめていたことに気付きました。
キングダムに触れ、
キングダムに支えられ、
キングダムによって生まれた絆、
キングダムによって救われた命。
そして今も尚、キングダムは私の家族や仕事も支えてくれています。紙面と人と人が合わさって初めて真価を発揮する作品だと思います。キングダムで得た知識が仕事でも活かせる素晴らしい作品です。
私は、これからもずっとキングダムに感謝し、応援し、人と触れ合って生きていこうと思います。

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