コミックス累計一億部突破記念!「キングダム読書感想文コンクール」結果発表!!

銅賞

『インフルでも二徹できるぐらいサイコー』
18歳 女性

好きなキャラ:羌瘣

とにかくアツい漫画。
それがキングダムへの第一印象でした。
その頃の私は中学2年生。ありがちな反抗期で父親とは喧嘩ばかり。たまに口をひらけば売り言葉に買い言葉で大喧嘩というのが常で会話も冷えっ冷え。氷点下みたいな会話しかしていなかったと記憶しています。
そんな父が唯一全巻揃えていた漫画がキングダムでした。
1人で読むのは寂しかったのか私と二つ歳の離れた兄に執拗にとにかくいい漫画だからと勧めてきました。
兄は興味ないからの一点張りで、私は少し興味が湧いたものの当時で45巻程度まで出ていたのでいまから追うのはなあなんて思っていました。
そんな矢先、神様のいたずらとはこのこと。
万年皆勤賞の私が何年振りかにインフルエンザにかかりみごと出席停止に。
1日も経てば部屋中の漫画を読み終え暇で暇で仕方なかった私は父が執拗に勧めてきたキングダムの存在を思い出しました。まあ一巻だけでも見てみるか、そんな気持ちで手に取って、開いて。
そこからはもう言わずもがな。
人生で初めて二徹しました。
熱も2℃ほど上がりました。
なぜか私ではなく漫画を勧めた父が母に怒られていました。
とにかくアツイ漫画だ!そう感じてページをめくる手が止められませんでした。
アツく感じたのは私の熱が上がったからなのではという疑惑は置いておいても本当にアツい漫画です。
まず人間が泥臭く描かれてるのかよすぎる!そう思いました。ひとりひとりの過去とかそういう細かいところはもちろん、ひとりひとりが主人公に見えるというところに魅力を感じました。まるで小学校の標語のようですが、キングダムに出てくるキャラクターはどんなに脇役でもかならずいっとう輝いている瞬間があるなと感じます。
その瞬間は他のどのキャラクターを差し置いてもこのキャラクターが1番だと思えます。
本当にどのキャラクターも物凄くカッコいいし面白い。
こんな漫画は初めてでした。
全人類に勧めたい。2夜で完全に信軍のお仲間入りを果たした私の生活は一変しました。
まず父親とよく話すようになりました。
キングダムが良すぎるという話で盛り上がり、一緒に中国史を勉強したりなんかもしました。
映画1.2.3と上野でやった展示会(しかも2回行った)も父親と一緒に行きました。
最新刊が出るたび父と取り合いになり、なんだかんだで仲良くやっています。
やはり女子高生で読んでいる!という人はほとんど会ったことがないのですが、ときどき実はお父さんの勝手に読んでるという友達にちょくちょく会って盛り上がったりします。
またこれは完全に棚ぼたですが、漢文が解きやすくなりました。昭王や函谷関などがでてくる漢文を解かされることが意外にも多く、受験生の今役に立ちまくっています。
キングダムは私にとってなんなのか。
この問いに対しては私の生活を構成する全てと言えるのではないでしょうか。
自分の日常のそこかしこにキングダムが入り込んでいて辛い時や頑張らなければいけない時いつもいつも拠り所にしています。
大袈裟にいうなら羌瘣にとっての信軍みたいな感じです。
父親と仲良くなれる漫画、受験にフル活用できる漫画なんていうとお堅くなりすぎるかもしれませんが、自分の人生を変えてくれた漫画だと胸を張って言えます。
実際私はそんな漫画好きがこうじて2月に美大受験を控えています。
これからどうなるかなんてわからないけれど、自分の叶えたい夢を諦めない心もそのために努力する人間の輝きも全部信や飛信隊、たくさんの武将、キングダムが教えてくれたことです。
キングダムに出会ってちょうど5年というこの冬にキングダムの一億部を見届けることができて読者としてこれ以上の幸せはありません。
人生を変えてくれて、毎週ワクワクさせてくれてありがとう!世界で1番大好きな作品です。

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