コミックス累計一億部突破記念!「キングダム読書感想文コンクール」結果発表!!

銅賞

『「信」にもらった勇気と希望』
47歳 男性

好きなキャラ:信

2011年3月11日東日本大震災が発生しました。私はすぐに家の安全を確認し、職場にむかいました。それから数日してやっと家に帰ることができました。そこでは妻と生まれたばかりの息子が待っており、温かく迎えてくれました。それでも私は忙しさのあまり家族に対してそっけなくしてしまいその場をやり過ごしてしまいました。
その後も家で過ごすことができず避難所での生活が始まりました。そこで出会ったのがキングダムでした。始めはなんとなく見ていたのですが、読むうちにどんどんその世界に入り込み時間を見つけてはずっと読んでいました。そして信に出会うことができました。
そこで始めて私は家族に対してずっとつめたくしてしまったことを後悔しました。
信はどんなときもどんなことがおきても全てを真正面から受け止め、どんな壁にでも向かっていきました。そんな姿に憧れ、私もこんなふうになりたいと思い、家族にもどんなことがあっても優しく向き合い、受け止めていこうと思いました。
それから数年が経ち息子が小学校に行くようになりました。しかし息子は小さい頃から泣いてばかりで学校に行っても周囲に打ち解けず、毎日泣いてばかりで不登校の日々が続きました。親としては理由が分からず、無理にでも学校に行かせようとして、それから毎日息子との戦いの日々始まりました。
そんなある日、私は避難生活のときに出会い、救われたキングダムのことを思い出しました。そしてすでに小学校3年生になっていた息子に「これ読んでみて」とキングダムを渡してみました。するとその日から食い入るようにキングダムを見る息子の姿がありました。
それから数ヶ月が過ぎた頃、今まで学校に行こうとしなかった息子が急に明日から学校に行くと言い出しました。私は不思議に思い理由を尋ねると息子は「僕も信のように強くなりたい」と言って目を輝かせていました。「そうかぁ、いいよ。じゃあ明日から学校行ってみようか」と言って私は半信半疑のまま、心のなかでは学校に行ったらやっぱり無理だと行って帰って来るんじゃないかと不安に思いながら学校に送りだしました。しかし、それから親の心配を他所に息子は毎日学校行けるようになりました。
急に学校に行けるようになったことを疑問に思い息子に尋ねると「だって信のように強くなりたいし、信って仲間を信じるの信でしょ。今まで友達いなかったけど仲間を信じるようになったらみんなが僕のことを信じるようになって友達がたくさんできたんだよ」と嬉しそうに話してくれました。
いつも泣いてばかりで下を向いていた息子が胸を張って話してくれました。その姿はまるでどんなことにも立ち向かっていく信のようでした。私と妻は泣きながら息子を抱きしめました。あれほどなにをやっても学校に行けなかった息子がキングダム、そして信の強さとその背中の大きさに触れることで救われたんだなと心の中から思いました。
その息子も今では中学生です。
あれほど学校に行けなかった息子が今では学級委員長、部活ではリーダーになって頑張っています。そしてどんなことにも挑戦しようとする子になりました。
キングダムそして信には本当に感謝しかありません。震災のときは大変でしたがあのときキングダムそして信に出会うことができて本当に良かったです。きっと息子は信のように仲間を大切にしてその背中で仲間を鼓舞するようになってくれると信じています。
「信」私達家族に勇気と希望を与えてくれて本当にありがとう。感謝しています。

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