──紫夏編での子供時代の政の境遇が壮絶でした。演じていてもしんどかったのでは？

　僕は割とああいうしんどいシーンが好きというか。役が追い詰められれば追い詰められるほど楽しくなってくるところがあって、「もっといけるだろう」と思いながら演じていたりするんです。だから割と楽しくやっていました。

──紫夏役の杏さんの印象をお願いします。

　素晴らしかったです。実際にお子さんもいらっしゃいますし、強い母性のようなものを紫夏から感じました。それが嬴政との距離感としてとても良かったというか。嬴政との関係が男性と女性に見えてしまったらだめじゃないですか。だけど杏さんの演じる紫夏が母親的存在であったり、命の恩人とちゃんと見えることで、嬴政が尊敬し、その人との誓いを大切にしている人物として、とても素敵な存在でいてくださったなと思います。