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あいの淵できみを待つ
17P
編集部講評
中盤からの展開は物語の見せ方を転換することで驚きを作れており、限定されたページ数の中に十分なアイデアの詰まりがありました。登場人物の持つ感情もシンプルながら濃く描写されているため、キャラ立ちもはっきりしています。不必要に説明を挟むことなく、これらを成立させられている点に構成力の高さを感じました。絵も既に武器になる水準にあると思うので、どんどん新しい作品を生み出していってください。
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もんもんラブレター
10P
編集部講評
短いページ数の中で二転三転していく展開作りが巧みでした。「ラブレターを誰が出したか?」というシンプルな問いかけを起点にしているのも、物語のわかりやすさにつながっています。絵も内容とあっており、また表情作りも上手いと思います。ショート作品であることを踏まえると、もう少しアイデア部分のインパクトは強くてもいいかもしれません。
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強がりの花
10P
編集部講評
どこか切なさのある話を短い中によくまとめられていたと思います。作中の言葉選びも丁寧で読み心地のよさにつながっています。画力は既に一定のレベルにありますが、まだ伸びると思うので今後も力を入れていってください。ただ、この内容をショートにおさめるのに苦労しているようにも感じられ、なぜこの形式を選ぶのかの自覚は持ってもよいかと思います。後半、モノローグでまとめにかかっているのは惜しかったです。
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外の情報全部遮断してセックスとゲームだけしてたい
8P
編集部講評
タイトルにすべての欲望が詰まっていて素晴らしかったです。「バズらせ」という観点でいえば、よく計算されていると思います。内容としてはタイトル通りですが、引き合いに昨今の社会の様子などを出すことによりラストに一抹の批評性が生まれているようにも感じます。また、エロ描写もこだわって描いていることが伝わってきました。次回作以降は、もう少しキャラクターが見える作品にも是非挑戦してみてください。