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ワケあり案件
38P
編集部講評
コメディとしての面白さを担保しつつ、百合になるまでの関係性の変化を丁寧に描いた秀作でした。親しみやすい絵柄に加え、オチもしっかりと回収できていて良かったです。バリキャリ先輩とゆとり後輩の立場が、ONとOFFでしっかりと逆転するような関係性だと、より今作の強みを打ち出せるのではないかと思いました。
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ミラー・ルージュ
91P
編集部講評
91Pを描き切る熱量に感服しました。主役の2人が、役者として成長していく過程で惹かれあっていく流れも無理がなく、応援したくなる関係性が描けていました。一方で、周囲がすべからくいい人であるが故に困難のハードルが低く、主人公の悩みがやや弱く感じてしまい、尺の割に撮れ高が多くない印象でした。
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ギムレットを一杯
52P
編集部講評
蠱惑的な悪女に誘惑される主人公の機微が繊細に描けており、酒に微睡むように犯罪に手を染めていく流れにも説得力を感じました。手練れであるはずの綾世から逃げられた理由や、逃げ遂せた後、さわやかな思い出になってしまっているのにはやや違和感がありました。事件性の残虐性とそれが与えるキャラへの影響も丁寧に掬えるとより良かったように思います。
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恋を喰われて
33P
編集部講評
主題である主人公の葛藤・苦悩が詳細に描かれていて、リアリティを感じました。一方、思いを寄せてくる男子クラスメイトや恋愛対象の女友達がとてもいい人たちだからこそ、成立しているお話しのようにも思います。悪魔がそれを補う存在であって欲しかったですが、主人公に決定的な影響を与えている訳ではないので、必要な要素かどうかの吟味をするようにしてください。