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オヌノカシラ
71P
編集部講評
非常に熱量を感じる作品で、描き込みの多い画力はもちろん、復讐譚の会話劇としても最後まで夢中に読まされました。「復讐」というジャンルに応えようという意志も強く感じます。一方で、主人公と父親の関係性をもっと深く読みたかったです。二人の関係性を知ることで、復讐のモチベーションと後半の裏切りの悲しさに、読者がより感情移入できたのではないかと思います。
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猫の殺人
26P
編集部講評
猫の描写が非常に上手く、目を引く導入、タイトル回収も見事でした。だからこそ、猫とひまりの絆が深まっていく過程や、ひまりというキャラクターをもっと知りたかったです。また、猫に生まれ変わったという設定をもう少し生かした復讐方法を模索してもよかったのではないかと思います。
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ハエの声
54P
編集部講評
絵やコマわりなど少々読みづらい部分はありつつも、復讐譚として成立していると感じました。前半にモノローグが多く、少々退屈に感じてしまうのがもったいなかったですが、後半は進んでいくにつれてセリフの切れも増し、回想をきちんと挟むことで感情移入して読むことができました。