新人賞

#081 シンマン賞結果発表

期待賞+月間ベスト

ガラス細工の浪漫飛行
48P
黒田千晴(27) 新潟県
賞金20万円
期待賞10万円+月間ベスト10万円
中村力斗先生
画力が高く、キャラがかわいく、さらに画面も見やすく、読みやすかったです。ガラス細工を作る工程が丁寧で興味深く、心が惹かれました。主人公のキャラクターが少し弱かったので、何かしらの特徴や、かわいらしい欠点などの愛されポイントがあるとグッと魅力的になるかなと言う印象でした。
編集I
最後まで読むと柔らかい優しいストーリーの読み味は良いのだが、ラストまでが長く平板な印象のため異世界の存在暴露以外の盛り上がりをもう2、3個作れるとよかった。
編集K
世界観や絵柄、人物描写は好感が持てます。ガラス細工についても絵のタッチとあってる題材かと思います。ただ、肝心の部分、異世界からやってきたとかアイスクラックの部分がわかりづらく、かつ引っ張った割には弱いと思いましたので、じんわり系の作品だとしても引っかかりを作るのは大事かなと思います。
編集O
異世界転生ものなのが最初からわかるようにしてほしかったです。また、その書式にのっとった敷居の低さ(一から読者とともに世界を知ること)と、異世界から来てるからこその無双状態(現世での技術や知識のおかげで勝ち続ける)がほしいと思いました。
編集K
フォーマットと結論ありきで作っていて、予定調和的な気がします。ガラス細工と異世界転生の要素についてもワクワクがあまりなく生かし切れていなかった。魔法世界ではもっと美しいもの、ありそう。前半のゆったりなテンポをひっくり返すほどのアイデア・インパクトでなかったのが残念です。
編集N
技術と世界観のギャップこそこういう企画の本懐と思う。蒸気機関まで実現してる世界においてこのレベルのガラス細工技術がないとは思えない。転移先のレベルをもっと下げるとかあるいは純粋にガラス職人ものでやるか。アイデアの最大化という観点でできることはまだたくさんある。丁寧な書き込みだけに惜しい作品。

期待賞+初投稿賞

精霊の子
48P
秋山恵佑(20) 東京都
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
中村力斗先生
序盤から触れられる、主人公が「怒る」ことがタブーという設定について、「怒ったらどんなことが起こるんだろう」「いったいどんな大変なことになってしまうんだろう」と言う期待感を持ちながら読み進めることができましたので、ページをめくる原動力になってとてもよかったと思います。ただ、怒った「結果」に関しては、少し「期待値以下」な印象でした。もっともっと大変なこと、重大なこと、あるいは巨大な爽快感が得られるのかなと思ってしまいました。その点も含め、いろいろと「ベタ」の範囲を出られなかったことが少し残念かなと思いました。
編集I
創造性はありましたが内容の割にページ数が長かったですね。「預感」をもっと上手に振って使いたかったですね。「怒り」も丁寧に振っていけばこの先どうなるのかの期待感は格段に上がったと思います。
編集K
顔とか目の表現が独特ですが、作風とはいえこれが万人受けするかどうかは疑問。物語はよくある話だと思うが、チョウチョ(女の子)と岩の関係性がよくわからなかった。敵みたいな奴らも岩の目的は金属だとわかったが、それと女が何の関係があるのかが読んでもわからない…揚げ足取りみたいだけど、このお話の根幹なので気になります。
編集O
悪くはないですが、具体的な詳細な作り込みをしてないのでなんとなく読めて、なんとなく形になっている作品に思いました。いつの時代、どこの国、何が出来て、何ができない。主人公の魅力、どこからきてどこへ行くのか、具体的に世界観を追求してほしかったです。
編集K
しっかりと思いを込めて、最後までテンションを落とさず、作品を描き切っていたと思います。ただ、ウラルのキャラの掘り込み、チョウチョのキャラの掘り込みが役割を演じるお人形さんのような印象で、それぞれの人間性にまでフォーカスできてない印象でした。キャラに対してはもっと細かく具体的な人間性にまでフォーカスし、セリフやリアクションを練り上げて下さい。その上で、そのキャラらしい行動、一貫性などを具体的に表現して、読者を好きにさせて欲しいです。
編集N
預感という異能を一つ与えたならばそれを生かして事態解決を貫くべき。独特な世界観はあると思うのでフォーカスの整理を。

期待賞+審査員特別賞+初投稿賞

えろはぷ
21P
津田貴裕(28) 鳥取県
賞金23万円
期待賞10万円+審査員特別賞10万円+初投稿賞3万円
中村力斗先生
テンポが非常によく、とても読みやすかったです。必要のないものを極力排除して「エロ」と「ギャグ」に振り切った結果の産物かと思います。キャラの行動などに意外性もあり、「納豆好き」等のキャラ付け(素朴な人間性・可愛らしさ)によってキャラへの愛着も湧き、飽きることなくページを読み進められました。ただ「ボクのスカート」「でも気持ちいい…」など、読者がついて行きづらい・理解が追いつきづらいギャグもちらほら見受けられましたので注意が必要かなと思いました。
編集I
面白かったんですが不思議な読み味。男のスタンスがもう少しハッキリすると、より雑念なく楽しめた気がします。女の子はギャルっぽいけど健気さと恥じらいもあってよかったのですが、よだれをストローで、は少し気持ち悪かったです。
編集K
男の方の返しのセリフがちょっとおもしろい。エロにしては絵柄が惜しい気がするが、ギャグならこれはこれでアリなのか…?ただギャグにしてはオチがちがうんじゃないかという違和感があって、評価が難しいです。
編集N
女の子がよだれをすすろうとするところで抑制的なテーマが一気にフェチギャグに転移して崩壊してしまっている。あくまでもこういうネタはキャラもの。根底が崩壊するするギャグは慎重に。

期待賞+初投稿賞

AD執事セバちゃん
37P
木塚ましたき(34) 東京都
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
中村力斗先生
主人公のキャラに愛嬌があり、よかった印象です。絵がスッキリしていて見やすく、ヒロインが可愛かったことや、16p1コマの目を見張るセクシーさなどもよかったです。ただ、「AD」「執事」「お姫様」「アイドル」などの材料数が多い上どれもあまり活かされていない印象で、それも含め、全体の印象としても「お仕事もの」「ラブコメ」「バトル」など、どのジャンルにも振り切れていない印象でした。
編集I
面白く読めました。「ADならでは」はたくさんあり良く描けてたと思うのですが、「執事ならでは」がもっと欲しかったです。あとは人物と背景の線の強弱、コマのメリハリ、見せ場の演出にこだわって下さい。現状、すべて並列な印象です。
編集K
小さいコマでの表現とかが昭和な感じでなんとも…なんですが、この漫画では非常にあってるようで、安定感に繋がっているような気がしました。ADと執事の組合せもおもしろく、おそらく経験者なのでしょうがリアリティがあって、そこが作品の底支えをしていると思います。最後のヴァーミリオン、カッコいい…と思ってしまいました。
編集O
読みやすく、読んだ後に気持ちよさがありました。現代に舞台を置いていることでわかりやすかったのが、その理由だと思います。セバスチャンの縛り(能力を出してはいけない)と姫の高貴さと天然さ・素直さのギャップがもっと上手に描写で来ているとよかったです。
編集K
非常にこなれた作りで、設定・キャラ・展開などいいレベルで作れていると思いますが、いかんせん、小さくまとまってしまっているような印象が拭えません。

[ショート部門]

受賞作なし。審査員をアッと唸らせる短編漫画をお待ちしています!!

#081 審査員君のことが大大大大大好きな100人の彼女中村力斗先生

多様な作品があり、とても勉強になりました。

編集部総評

作品数は少ないながらも独特な着眼点の作品が多く、面白い回だった。ただ、アイデア自体は面白くとも、どのアイデアに絞るのか、そのアイデアのどこが面白いのかが不明瞭だと、どこを楽しむ作品なのかが読者に伝わらない作品になってしまうので、その作品で一番見せたいポイントを明快にしてもらいたい。

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