新人賞

#106 シンマン賞結果発表

[ストーリー部門]

佳作+月間ベスト+初投稿賞

なさけないぜ毛利!!
25P
上戸まえ(24) 熊本県
賞金43万円
佳作30万円+月間ペスト10万円+初投稿賞3万円
クール教信者先生
読みやすい上にコマの情報量の増減がうまいと感じました。毛利君がいろんな人間とコントしつつ、全体がわかりやすくきっちりまとまっていました。落ち着いたテンションでギャグを繰り出していく流れでありつつも、オチまでの流れに少し温かみがあるのもまたいいなと感じました。
編集T
くすりと出来る掛け合いもあり、楽しめました。ワードセンスで魅せようという意気、よいですね。ただ作りの割にページが長いのでちょっとダレてしまう印象があるのと、共感性を狙ってかキャラが無色というか薄く感じました。毛利か尾形か、せめてどちらかは漫画的な強いキャラ性が欲しかったです。
編集M
ちょっと笑った。個人的には好き。この個性は活かしてほしい。
編集O
漫画がすごく上手ですね。ユーモアセンスもあるし。 縦軸がものをいう爆発力のある漫画(いわゆる王道系)が描けるかは分からないですが、青年誌らしい独自の作風を確立していけるのではないでしょうか?ヒットの一つの形になりそうではあります。
編集A
面白いと思いました。ちょっとした会話のすれ違いが起きているところや、ボケているワードのチョイスも面白かったです。初投稿でここまで緻密に作ってきて、長くならずに収めているのがすごいなと思いました。
編集Y
まだ一つ一つの強さはないですが、明確な狙いを持ってパンチを出せている点は評価したいです。ただ、ジャブをたくさん打つだけでなく、KOできるハードパンチを出せるかどうかがプロのギャグ漫画家として成功するかどうかの分岐点なので、現時点では発展途上かなと思います。オチ含め、呼び方に表れる距離感の微妙さなど2人の関係性がもっと見たかったです。
編集I
地味で大爆笑はしませんでしたが、冒頭から最後までじわじわとした面白さを感じました。セリフも面白かったのですが、毛利君に戸惑わされる周りの人間の表情や、アングルや影の使い方などにもフフっとさせられました。ひとつインパクトの強いコマや強烈なセリフがあるとより良いのかなと思います。
編集S
会話のセンスが好きです。見開き単位でのコマの引きも丁寧に意識されていますし、とても楽しく読めました。にしても台詞量が多いので、もう少しテンポよく読めるような工夫があると、更に良くなると思います。台詞が上手いというのは貴重な才能だと思いますので、次回作にも期待しております。
編集M
随所に散りばめられたユーモア含め、派手さはありませんが気になる才能です。過度な演出は無粋ですが、毛利、尾形のキャラデザは一考してもよかったなと。次回作は、ボケの精度とバリエーションをひたすら磨き、短いページで区切ってテンポアップしてみて欲しいです。
編集N
絵柄とセリフの脱力感の相性がとても良く、劇場でコントを見ているような、ゆるい没入感がクセになる快作でした。計算の上でギャグを描くのであれば、言葉尻までセンスを張り巡らせられるとより良いですね。ライミング、掛け言葉、時事ネタ…。磨ける要素は様々あると思います。次回作が楽しみです。
編集K
独特で、短いなかにもキャラそれぞれ個性があってとても面白かったです。所々文字が多かったですが、写植の工夫でなんとかなりそうなのと、読むとちゃんと面白いので読んだ甲斐もあり、満足させてくれるところがよかったです。絵の入れ方もとてもセンスをお持ちだと感じ、クセになるノリで、今後どんなものが描いていただけるのかとても楽しみです!
編集S
ローテンションな感じがちょっと癖になりますね。 今後どんなものを描くのか、期待したいです。

期待賞+審査員特別賞+初投稿賞

全裸上司桜井さん
18P
伊藤有理(24) 千葉県
賞金23万円
期待賞10万円+審査員特別賞10万円+初投稿賞3万円
クール教信者先生
社内ではキリっとしてて家ではだらしない裸族、このギャップと扇情的な絵に引き込まれてからの部下の村正君とのギャグ色の強い掛け合いに心掴まれました。既にプロの作品だと思います。
編集T
楽しませ方が分かりやすい作りで、絵もお上手です。ただシチュエーションの美味しさと絵力でねじ伏せるにはちょっと物足りなく感じてしまいました。たとえば後半、部下との絡みでキャラや展開にアイディアが欲しかったところです。
編集M
これで終わり?という話ではあるし、オリジナリティは薄いものの、画力含め総合的な漫画力という意味で今回の中では一番即戦力として評価できるのでは。
編集O
「恥じらいのないエロ」の需要のほどに関してはなかなか難しいところですが。エロというより、毅然としたポンコツ美女が可愛いというのなら理解ります。ただ、5年目で上司というあたりの設定の曖昧さなどは、こういったテーマで描く際には心配な部分ではありますね。(新卒プラス5歳ということで読者に受ける年齢層を狙ったのだと思いますが、そうするならベンチャー企業という情報を入れる等のちょっとした丁寧さというか、小技は欲しいかもしれません。)また、主人公だけでなく後輩も共感性を捨てたサイコパスな仕上がりなので、ちょっと読者視点不在な気もします。[後輩:視点キャラ、主人公:サイコパス]という方がズレていて笑いに転換できそうな気もします。ただ、工夫は前提としてキャラモノという意味では連載向きな気も。
編集A
この作品に限ったことではないのですが、全裸になる作品がシンマン賞に多いような気がするのですが、なんででしょうか…?(笑)イラストが綺麗でとても見やすかったのと、登場人物にしっかりとしている人がいなくて面白かったです。ただ18ページに収めているので少しきつきつになっている印象でした。余韻を出すような題材ではないと思いますが、緊迫感があるように見せられた方がもう少し馬鹿らしく見えるかな?と思いました。
編集Y
カメラワークで肝心なところを隠し続けるのが一つの笑いになってますね。とはいえ作中の世界にいることが羨ましくなるようなエロさというものは感じられません。よってコメディとして読んでの評価になりますね。
編集I
女の人のキャラデザ的な可愛さもあり、作家さんの年齢的にも画力はある方なのかなと感じます。ですが、ギャグマンガ的な面白さも、エロ的なありがたさもあまりなく、キャラへの共感もできなかった為、少々どのように読んだらいいのかわからなかった印象です。
編集S
企画はわかりやすいですし、テンポよく楽しめました。ただ個人的には、普通のテンションで全裸でいられると、本来はご褒美のはずなのに、あまり嬉しくなかったです。恥じらっている部分が一番かわいいので、恥じらうシーンが企画の核に見えるような構成にすればもっと良くなると思いました。
編集M
もうちょっとONの桜井さんが見たかったですが、基礎力の高さと短くまとめるクレバーさは感じます。
編集N
画力(アングルや画面構成含め)は高いと思うのですが、キャラの内面への踏み込みが浅かったのかなと。裸族としてのキャラ、社会的仮面、後輩との関係値…などなど。 シンマン賞投稿作や持込作品を見ていると「社会的ステータスを持った裸族」というものが何故だか多いような気がします。エロを描きつつ、関係値を省けるインスタントさゆえなのかもしれませんが。その意味でキャラとしての魅力に乏しいような気がします。ヒロインのどの部分を可愛がってほしいのかが作品のコアに来るとより楽しめるのではないでしょうか。
編集K
ヒーローやバトルものに出てきそうなデフォルメの体とエロコメとの食い合わせは中々難しいのではないでしょうか。様々な場面に「こうしたら読まれるだろう」という仕込みは感じるのですが、その機能の如何のチェックは必要ですね。
編集S
会話のテンポとコマ割りは器用ながらオチは弱い。 この会話のリズムを加速させてもっととんでもないところに着地できるはずなのに、 作家の真面目さがでているのか、安全なところにおとすのが、もったいないなあと。

期待賞+初投稿賞

弱虫クレシェンド
43P
茸ノ子(22) 京都府
賞金13万円
期待賞10万円+初投稿賞3万円
クール教信者先生
歌の下手さというのはコンプレックスを抱えやすいことだと思うので、そこに真面目に向き合った切り口は入り込みやすく、絵柄の雰囲気も相まって暖かい感じが出ているなと思いました。小雪ちゃんの描写に絞っているのは物語をスッキリさせている部分もあるものの、桑原さんの描写がもう少しあってもいいかなと思いました。自分の中の重たい感情を吐き出し受け入れて前に進むというのは素敵ですね。
編集T
丁寧に描いていて好感が持てます。雰囲気があってよいと感じる一方で、絵自体も描き方もそうですが、キャラ=人間に対しての意識が薄いような気がしました。踏み込みが浅いというか、雰囲気で誤魔化しているというか。秘すれば花と、伝わらぬなら野暮でも語る、の自分なりのバランスを探ってほしいです。
編集M
丁寧に感情を追って描かれていていい。話がストレートすぎたが。
編集O
若くして作家性、雰囲気持ってますね。ただ、絵柄に垢抜けなさがあるので線の太さ、強弱に関心を持ってブラッシュアップして欲しいと思います。上手い下手というよりは、ポップスとアートの境界でしょうか。中身は、よく言えば応援したくなるどストレート、悪く言えば意外性のない平坦な物語です。歌えない呪いの描写をもっと強く、歌えるようになる活躍にもっと説得力を、キャラクターを出す必然性(役割と活躍強化)を増し増しに。この視点を踏まえた次回作を楽しみにしています!
編集A
キャラクターも可愛くて素敵だなと思いました。ただもう一人のキャラが弱いな?と感じました。歌はそれほど上手ではなくて、部員も一人しかいない合唱部。というだけでキャラ立ちしていそうな気がするのですが、実際は勧誘して歌を聞かせて終わり。という印象でした。そんな彼女のどこに感化されたのか分かりませんが、歌を聞いて心を改めるには弱いなと思いました。今の段階だと、しっかりと自分で心変わりして前を向いているので勿体無いかなと。
編集Y
子供ならではの悩みを抱えた主人公がそれを乗り越えて成長するという、気持ちよさの基本を押さえた話でした。歌詞によってもたらされた変化という印象が強かったので、桑原先輩との交流を通して彼女の人間性をもっと描ければ、人間同士のドラマとしての面白みが増したように思います。
編集I
キャラや話の展開に新しさは感じられませんでしたが、女の子が悩んでいるシーンやトラウマの描写には、ホラー的な怖さを感じました。絵のタッチに温かみも感じるので、落差を活かした不気味な作品などをこの作家さんで読んでみたいなと思いました。
編集S
目新しさはないですが、作品としてはとても好きな作品でした。特に表情を描くのがお上手ですし、絵だけで彼女たちの感情がしっかり伝わってきました。ただ1点残念だったのは、歌を絵で表現する際に、心象風景と絡めている部分は良いのですが、そうじゃなく歌い手を映しているカットにもう少し工夫があったら良かったと思います。受け手のリアクションは良かったと思います。
編集M
木造校舎、雰囲気出ていていいですね。全体的に丁寧な筆致に好感持てました。惜しむらくは、お話を回想で解説してしまっているので気持ちが入って行きづらいのと、見せ場の歌詞?でしょうか。トラウマをふわっと克服してしまっていたので、もやもやしました。
編集N
世界観を丁寧に作り込んでいて非常に好感が持てます。お若いながらも作品の空気感を個人の技量・作家性として使いこなしているように感じました。一方、こういった絵柄・仕上げに頼る画面設計(新人賞等だと特に多いのですが)は締切がないからできる側面もあるので、根本的な画力の底上げはしていってほしいですね。それが活きる作風だとも思うので。 内容面で言うとテーマの割にカタルシスが弱いというか、解決が薄味な気もするので、心情の描き方に手数を増やしていけると今描きたいものを高い次元で実現できるのではないでしょうか。
編集K
温かみのある作品でとても良かったです。絵柄やテンション的にファンタジーなどを描かれそうなのにしっかり現実のお話を描いて下さっているところが漫画に真摯に向き合ってくださる感じがして、かなり好感が持てました。 表情でキャラを表すのが大変お上手で、ご自身に合った商業的な絵柄を見つけていただけたら、さらに素敵になるだろうなと思いました。また、ページ数(コマ数)と描き込み量が充分にあったなかで、魅せるコマの選び方や少しだけ勿体なく感じました。次はどんなものを描いてくださるのか楽しみです。
編集S
主人公の表情のバリエーションはおおくてすばらしい。話そのものは、ちょっと 小さくまとまりすぎていて弱い。半径数メートルの話を描くべきではない、とはいわないが、 その場合、もうすこし深度がほしい。

期待賞

うぉーあいにー老公!♡
44P
永本優友(23) 東京都
賞金10万円
期待賞10万円
クール教信者先生
ボーイミーツガールのラブコメ作品というのは、どれだけいちゃらぶに糖分をこめられるかという部分が大事だと思っています。布団に一緒に入るシーンは、もっと体に触れたりする部分に大ゴマを使って、ドキドキしているところを見せてもよかったかなと思います。藤君は誤解から人を遠ざけてきた人なので、女の子に急に近づかれてべたべたされたら免疫なくてすっごくドキドキすると思うのです。
編集T
可愛い絵で優しい世界を描けていますが、大人の読者が読んで楽しいところ、それを描くためのキャラの深掘りや見せ方に今一歩の踏み込み・工夫がほしかったです。 ものすごく雑な言い方をしてしまうと、自身の認知の歪みで他者攻撃をしたあげく自己憐憫に陥っており、 自分に依存してくる相手に対して素直に向き合えないくせに依存しているDV気質と、主人公に応援できるポイントが少ないところから、言葉ひとつで誤解が解けて幸せになりました、みたいな童話・道徳のようなストーリーに解釈できてしまいます。
編集M
キョンシーが唐突感あった。 友達との誤解も上滑り感。
編集O
キョンシーである必然性がないことを除けば安定して良い読み切りだと思います。 若いですし、沢山描いて向上していってほしいですね。
編集A
小鈴のキャラデザ可愛いなと思いました!主人公の被害妄想はなかなかひどいなと思ってしまいました…笑。でも素直になれない男の子に、直球に思いを伝える女の子からぐいぐいアピールする関係性が好きな読者はいると思いました。キョンシーというのと幼いように見えるビジュアルなので、本当の恋愛対象というよりはマスコットキャラみたいな扱いになりそうだなとは思いました。
編集Y
小鈴のまっすぐさをはじめとする性格が可愛いらしかった。主人公の「友達はいらない」は、年齢を考えればこの厨ニ感でいいと思うのですが、本当は友達が欲しいことを見抜かれるエピソードってありましたっけ…?あと血を吸う場面で小鈴がガチ不気味な作画になるのはやめた方がいいと思います。あくまで可愛くいた方がキャラ的に得かと。
編集I
冒頭の掴みと主人公の過去の話がよくある内容で、オチも少々弱く感じました。ですが、キョンシーのキャラデザや40ページ辺りの病んでいる雰囲気は独特でかわいらしさがありましたので、この女の子メインで短く可愛さに振ってみても良いのかなと感じました。
編集S
この話自体は纏まっていて良かったのですが、そもそもこの企画で見たいモノが、今回書かれている部分ではないというのが個人的な感想です。二人の心の距離が近づくのは良いのですが、そこをドラマチックに描くというよりは、大人向けのコメディに帰って来るエピソードで見たいです。
編集M
キョンシー懐かしい…。真っ当な作りは結構ですが、コメディなので、主人公の人間不信の理由は割とどうでも良くて、キョンシー(もしくは設定ではないペアリング)の魅力を描くことにページを使うディレクションをするべきでした。
編集N
絵柄・デザインは可愛らしいとは思いますが、それゆえに描きたいものが先行しすぎているきらいがあるのかなと。次回作では場面・設定を無理やり縫い合わせたようなチグハグ感を丁寧に解消していってほしいと思います。 また、セリフや表現のノリが年齢の割に妙に古めかしい気も…。狙ってそれを演出していくつもりでなければ感覚のアップデートをしていけると良いですね。
編集K
ちょっと長くて絵柄もノリもクセが強めですが、サクッと読めてよかったです。各コマに入れてくれる絵がちょうどわかりやすく、とくに血を求めてくるところや、最後の抱きつくところなどのアングルが良く、要所で、とても良い漫画を読んだ気分なる画面を見せてくださる方だなと思いました。
編集S
青年誌であれ少年誌であれ、描かれている感情が幼い。そして、 冒頭の学校→一旦過去に戻す→現在へかえす、 という構造をとるまでもなく、普通に時系列通りに描いた方が、読者も展開が 頭にすっと入るのでは。

期待賞

S.R
51P
棗葉(30) 神奈川県
賞金10万円
期待賞10万円
クール教信者先生
ギャグを交えながら軽快なノリで物語が進んでいくバディもので楽しく感じました。ただ掛け合い自体が1p1pの中で多い分、大ゴマで強調したほうがいいかもしれないコマも少し小さくなっている印象がありました。情報の取捨選択をもう少しシビアにするともっと読みやすくなると思います。
編集T
掲載経験もあるだけありお上手ですね。ただ詐欺師と刑事かつ男女の入れ替わり&詐欺事件の解決と要素が多すぎて理解しづらく、延々文字を読まされているような印象でした。詐欺師の(男の)精神+刑事の(女の)身体、刑事の(女の)精神+詐欺師の(男の)身体、それぞれ“だから”生まれるドラマになるとよいのですが…詐欺事件がこの組み合わせの2人だからこそ解決した、と見せるには尺不足な気がします。
編集M
最近TVドラマでもあったので既視感あるが漫画っぽい話で悪くないし基本的な力はある。もっとギャップのあるキャラ同士の入れ替わりの方が面白かったしわかりやすかったかな。
編集O
作品について、入れ替わりは古典的ベタなアイディアですが、切り口次第で大ヒットは様々な既存作品が証明していますね。ヒットの理由ではなく、ヒットしないということはないという意味です。その意味では、捜査対象と刑事というのはとても良い組み合わせですね。相棒で男女で捜査対象、関係性の三重掛けは素晴らしいです。ギャグセンスもあるし、絵柄には若干のクセがありますが、よくできていると思います。そのまま連載にできそうなネタですが、その場合は、重大な大事件(ナゾ)を置くとか、因縁を作るとか、大きな縦軸を描くとよさそうです。海外ドラマのデスゲームなど、構造的に参考になる作品も多いはず。
編集A
女性キャラの方が男勝りという事もあり、今どっちの中に入っている人物が話しているのか少し混乱しました。 入れ替わっている上に、今回のストーリーの情報を説明するために詰め込んだせいで文字も多く読みにくいと思いました。
編集Y
典型的な独りよがり作品に感じられてしまいました。入れ替わりという相当手垢がついた設定をどう面白く使うのかと期待したのですが…。絵も描き込みはありますが人物の表情に魅力が感じられませんでした。
編集I
台詞とページ数が多いからか、笑いどころが分かり辛かった印象です。テンポもテンションも終始同じだったのでもっとメリハリをつけて短くまとめた方が面白さが明確になるのかなと思います。
編集M
力作ではありますが、肝心の入れ替わりに必然性を感じられず、ただ協力して捜査すればよかったのではないか?と。黒幕も全部セリフで説明してしまっているので驚きもなく、全体的に工夫に乏しい印象でした。
編集N
受賞・掲載経験もある作家さんだけに次のステップが欲しかったところでしょうか。とっさの嘘や入れ替わっての捜査に解決場面等々、説得力・必然性に乏しい場面も。また、入れ替わっていることを説明できる描写(アニメではトーンや口調が多いでしょうか)が薄いので読み進めにくい部分も勿体ないですね。 画面設計・内容共に過積載な気もしたので、掛け合いのテンポ感で勝負するのであれば情報に強弱をつけられるようになるとできることも増えていく気がします。
編集K
入れ替わる二人のキャラの違いや属性、目的などがハッキリわかる前に入れ替わってしまったように感じ、その後どちらのセリフなのか混乱するところがかなりあって勿体なく感じましたが、難しい題材に挑戦する姿勢は好感が持てました。画面上の人物導線や場面描写など、もう少し導入を丁寧にしていただけたら嬉しいなと思いました。読みにくさが勝る部分も多かったです。
編集S
以前受賞した『全裸ループ』のほうがキレがあったなと…。入れ替わりものをつかって、 とんでもないところまで連れて行ってくれるか、また謎のキャラの哲学で楽しませてくれるのかと思った分残念です。

[ショート部門]

受賞作なし。審査員をアッと唸らせる短編漫画をお待ちしています!!

#106 審査員ふたりぼっちのオタサーの姫クール教信者先生

最終選考まで残っただけあって、審査させて頂いた作品はどれも高いレベルでした。どの作品も作家さんの作りたいものがはっきりとしていたと思います。描きたいものが明確なのであれば、次はどう描くか。その中で独自色を強めていった人が頭角を表していくだろうと思います。皆さん、力作のご投稿ありがとうございました!!

編集部総評

現時点で完成されているわけではなくとも、個性の強い作品が揃った回だったのではないでしょうか。新人賞では既存作品・作家の影響を感じる作品も多いだけに、作家さんの気概を感じ、非常に嬉しく思います。作家性を個人の武器として捉えて使いこなしている方が多かった印象です。次回作はその先、つまり「どう読まれるか」まで練られたものを見たいと思います。

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