週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 二宮裕次先生特別インタビュー

「二宮先生特別質問会!」開催!!
二宮先生に新人作家が抱く疑問を解消していただく企画!

1. プロ漫画家の生き方とは!?

Q. 1週間の主な作業スケジュールを教えてください。

1週間のスケジュールと言いつつも、8日間かけて1話を作っていきます。数週間に一度休載を挟むことでスケジュール調整をして頂いてます。 内訳はネームに2日間、下書きに3日間、 ペン入れに3日間です。1日の作業時間は10~12時間ほどです。ネームを作る際はまずセリフだけを書き出して、大まかな流れが決定したら本ネームとして描き起こしていきます。その後、担当編集さんにお渡しして感想をもらうという流れです。「分かりづらかったです」、「気持ちが乗れなかったですね」などの読者に近い素直な感想は大切に受け止めて、必要があれば修正を加えます。 そこから下書き・ペン入れの作業を全てアナログで行っていきます。

Q. 漫画を描くうえで好きな作業はなんですか? また長期間、漫画家を続けられている中で感じていること、続けるための原動力を教えてください。

好きな作業はないです。全部嫌です笑。なぜなら、長い間漫画業界に身を置いていると「自分は大したことない」ということを日々突きつけられるからです。ネームが面白い人、構図がすごい人、絵が上手い人など沢山の天才で溢れています。本当にへこみます。
ただそれでも漫画家を続けられている理由は、シンプルに漫画を愛しちゃったからだと思います。小学生の頃は小説も読みたくないし、勉強もしたくありませんでした。しかし、漫画だけは読みたいと思えたことを覚えています。難しい歴史の話も、ばかばかしい話も、グロテスクな話も、エッチな話も。どんなジャンルでも没入させてくれる漫画が大好きでした。大人になったら、この大好きな漫画を届ける側になりたいと思いました。漫画家を続けていると、読者の方に「面白かった!」と言っていただける瞬間があるので、その瞬間のためだけに頑張れていますね。

Q.週刊連載を続けていくうえで大切なことを教えてください。

体力と根性です。学生時代に入っていたバスケ部で毎日吐くほど練習をしていた経験が活きていると思います。(それなのに弱かった笑。)
心身ともに健康な状態でないと漫画にもよくない影響が出てしまうので、きちんと毎日8時間は寝ています。若い頃はギリギリまで頑張ったほうがいい場合もありますが。…いやでもやはり睡眠はしっかりと取ったほうがいいです。
連載開始当初は今以上にどうしたら読者が楽しんでくれるのか迷っていたので、体力が持つ限りネームを考えて、締切直前まで描き直し、2時間しか寝ていない生活が続いていました。漫画にもいい影響を及ぼさなかったので、しっかりと時間を決めて寝たほうがいいと思います。

次回は「息づくキャラクターの作り方とは!?」

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