週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ フォビドゥン澁川先生特別インタビュー

あら、いらっしゃい♡
ヤングジャンプ新人漫画大賞 第13回審査員のフォビドゥン澁川先生に特別インタビュー!!
連載6年、ファン待望のアニメ放送を控え、さらなる注目度の高まりを見せる『スナックバス江』はこうして生まれる!!

――ネタのストックなどは作られますか?

澁川先生 一応はネタ帳に書き留めているのですが、「ウンチを我慢しながら食う飯は美味いか?」みたいな一言ばかりなのでストックとして扱うには心もとないです。改めて見返してみると、ネタ帳というより没ネタ帳です。

――1話完結である本作ですが、「今回はこのネタにしよう」という決め手になるものは何かありますでしょうか?

澁川先生 1話分描けそうかどうかです。「これにしよう!」というよりは「他に無いしな~」という感じです。

――ネタ優先で出すキャラやゲストキャラの有無などが決まるとのことでしたが、1話の制作フローを教えてください。

澁川先生 1話当たり7.2日費やすようなスケジュールでやらせて頂いております。大変申し訳ございません。1~2日目は描くネタを見つける作業です。それが見つかれば3~5日目でネタを広げてプロットを構成してネーム作業まで、残りの6~7日目で作画作業です。絵はもう、アレなので、ネーム完成までにほぼ全てのパワーを使い果たす勢いでやっています。連載いがいに、かくていしんこくとか、ほかにやることがあると、もう、おしまいです。

――ネームや作画の段階でアドリブが生まれるタイプですか?それとも事前に文章をプロットなどで作り込むタイプでしょうか?

澁川先生 プロット段階でキャラのセリフまでかなりガッチリ決めますが、背景に浮かぶイメージ図は作画段階でのアドリブ多めになります。オチの一コマも作画段階でこねくり回して変える事も稀にあります。

――担当編集とはどの段階でどういった打合せをするのでしょうか?

澁川先生 プロットがある程度出来上がったら送って、進めても大丈夫か許可を頂くという感じなので、今後どうするかといった打ち合わせはほとんどありません。他の先生から聞くようなファミレスで話し合うみたいなのは、私が地方在住なのもあって無いです。電話口でも私は同意、難色、時間稼ぎの三種の「そうですね~…」しか言えないので、今の放し飼いみたいなやり方は大変助かっております。

――制作体制を教えてください。(アシスタントの有無など)

澁川先生 制作体制は孤独です。ずっと一人でやっております。

――アシスタントに入られたことはありますか?

澁川先生 無いです。思い返すと、漫画描いてる時マジでずっとぼっち!

――連載初期と比べるとデフォルメの絵柄がより可愛らしいものになった印象ですが、意図してのものなのでしょうか?

澁川先生 気が付いたら何か丸くなってました。作風も丸くなったと思うので、時代の流れですねぇ。

――ゲストキャラも含め、登場人物のほとんどが中年男性の本作ですが、キャラメイク(デザイン・内面含め)のポイントはありますか?

澁川先生 内面がこういうヤツの見た目はこうだろう、逆もまた然りだろうという決めつけがあります。人を見た目で判断してるような良くない感じもしますが、イケメンと森田の見た目では同じモテないでも意味が違ってきてしまうので、許して欲しいです。

――作業の中で一番楽しいもの、苦手なものはありますか?

澁川先生 どの作業がというより、自分自身がノッてるかどうかの気分に左右されます。何時間やっても全然進まない時は苦しいですし、捗っている時は楽しいです。つまりほどんど苦しいんですよ…!

次回は…
『バツハレ』の稲葉みのり先生が登場!

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