週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 稲葉みのり先生特別インタビュー

稲葉みのり先生特別インタビュー公開!!
稲葉先生に新人作家の創作に役立つ知識や考え方を伝授していただく企画!

最終回 新人作家必見!エロコメの金字塔『源君物語』の誕生秘話!

エロコメの代表作『源君物語』の極意に迫る!

――笑いのあるエロを描くうえで大切にしていることがあれば教えてください。

笑いとエロに共通しているのが「緊張と緩和」であると考えております。エロを真剣に描けば笑いが起きないわけがないし、笑いを真剣に描けばエロがどこかしらに現れると考えています。

――エロの表現で気をつけていること、しないように気をつけていることを教えてください。

残虐系の描写です。しかし、今後描くかもしれません。

――『源君物語』の主人公、源光海というキャラを考えるうえで、大事にしていたことはありますか。

大学生の主人公の性の衝動が故に起きるハプニング性です。

――主人公以外にもエロコメらしいキャラクター作りで気をつけていることがあれば教えてください。

反応の違いです。特に頬の赤みの変化のタイミング、度合いの違いは漫画だからこそ描けるもっとも繊細で重要な部分だと考えています。

『源氏物語』を題材とした作品作りの極意に迫る!

――『源君物語』の企画成立までに、どれくらい取材を行われましたか。また、『源氏物語』を主題にした理由もあれば合わせて教えてください。

およそ7年取材しました。京都に何度も足を運び、お墓に何度も手を合わせ、『源氏物語』に関連する書物の多い大学の図書館で時間の許す限り調べました。
『源氏物語』を主題に選んだのは当時の担当さんからいただいた複数の提案の一つであったことがキッカケでした。

――連載を続けながら、題材のある新キャラを作っていく作業は大変だと思います。何か大変だったエピソードがあれば教えてください。

『源氏物語』が題材のキャラクター化はすでにたくさんの作家さんがされていましたので被らないようにすることに力を注ぎました。
題材があるキャラクターを作る際は、同時期に発表された作品や政治的背景も合わせて調べねばなりません。非常に楽しい時間です。機会あれば是非挑戦したいです。

――取材を行うことの重要な理由はどこにあると思われますか。また、どれくらいまで取材を行った方がよいと考えられますか。

元ネタには必ずファンの方が存在します。ファンの方に失礼がないよう、ファンの方以上のファンになるまで取材を行うのが理想だと考えています。

今すぐ応募する
このページのTOPに戻る