週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 田中一行先生特別インタビュー

田中一行先生特別インタビュー!!
『ジャンケットバンク』のキャラクターデザイン徹底解剖!!

5週にわたり真経津や現在対戦中の三角など豪華8名の秘密を暴いていく企画! あなたは、魅力の訳を“模倣”できるか――。

Round1
主人公のデザインとは?~真経津&御手洗編~

真経津のコンセプトは「正体不明」

普段は無軌道に楽しみを追う子供のような性格ですが、戦いになると無邪気さの中に邪悪さが見えるキャラクターなので、外見上は優しそうな丸めの髪型に、場面によって見え方が変わる鋭い切れ長の眼をしています。ファッション的には周囲の銀行員キャラクターがカッチリとしたフォーマル/ドレス系の服を選ぶのに対し、一見どこにでもいそうなパーカーにシャツ、靴もカジュアルなブーツを着ることで、職業も経歴もお金持ちなのかどうかもわからない掴みどころのない外見にしました。地味な特徴として、最も表情を描かれる人物なので前髪があっても目が隠れない数少ないのキャラクターになっています。

御手洗のコンセプトは「誰でもない若者」

御手洗はごく普通の若者でしたが、真経津と出会ったことによってどんどんと普通ではなくなっていくキャラクターです。なのでデザイン自体はなんの捻りもない普通のサラリーマンの若者ですが、この「普通」であることが後々「見かけは普通なのにヤバイ奴」という特徴になるようにわざと平凡なデザインになっています。オークションから復帰した際に、売店で売っていた高級スーツを着ることでデザインが黒尽くめに変わりました。御手洗のシャツにはタイを止めるピンが付いていますが、これは彼が成長し少し背伸びしてカッコつけていることを表しています。彼は本人の調子に合わせて外見が変わるキャラクターなので、調子に乗っているときはカッコよく、混乱しているときは弱々しく、真経津に心酔しているときは気持ち悪く見えるようにコロコロと変化し、この変化することそのものがキャラクター性になるよう描いています。

一話の中でもこれだけの変化が!

真経津

デザインポイント①
主人公ならではの工夫
表情が見えやすいよう、前髪が目にかからないセットに!
デザインポイント②
パーツの組み合わせで内面を表現
優しさと鋭さを併せ持つデザインで、不思議なイメージに!
デザインポイント③
銀行員キャラクターと対比される服装
カジュアルな服装が、逆に特別感を演出する!

御手洗

デザインポイント①
わざと平凡にデザイン
平凡さが内面とギャップを生み、成長の幅も表現する!
デザインポイント②
初期から変化した服装
高級さによる違いが、キャラクター性の変化を演出!
デザインポイント③
変化することも「らしさ」
イメージを固めるだけがキャラクターではない!

次週、「Round2 獅子神&叶のデザイン徹底解剖!」乞うご期待!!

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