週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 福田秀先生特別インタビュー

福田秀先生特別インタビュー!!!
全4週にわたってお送りする今回の企画。第4週目は作品のメディア化について聞いてきました。

Chapter4
漫画のドラマ化について

Q:作品がドラマ化された時に感じたメリットはありますか?

A:自分は違う業種の仕事場を見るのが好きなので、あまり見られない撮影現場の裏側を見学させてもらえたのは嬉しかったですね。その仕事にどんな人が関わって、どういう流れでモノができあがっていくのかという事に興味があるので。撮影現場を見て、放送ではこう映っているけど裏ではこんなやり方をしていたんだとか、その意図が分かると、それだけで楽しいし勉強になります。

あとはまあ、自分の憧れというだけなんですが、収入源が一か所だけじゃなくなる事ですかね(笑)。いろんな所から不労所得が入ってくる感覚になれます。

それに最近だと漫画業も、それ一本という人のほうが結構珍しかったりするじゃないですか。色々やってみたいなと思ったときに、多少なりともドラマ化したというのは自分を売り込む際のネタになるので、そういう意味では非常にありがたいなと思いました。

Q:ドラマ化を経た立場から、ドラマ映えしやすいと感じる漫画はどういったものでしょうか?

A:まず、何のジャンルに設定するかは大きいなと思います。最近しみじみと思うのは、TV局側も原作が欲しいんだろうなという事。ゼロの状態から専門的な知識を要する作品を生み出すのは結構難しいので、ある程度ベースとなる原作が先にあったほうが先方としても動かしやすいんだと思います。

そして、そこで求められているジャンルの中でも、警察、ビジネス、医療あたりは特に引く手あまたなんだろうなというのが、最近少しずつ実感をともなってきました。逆に言うとそれ以外のジャンルでも、TV局側は今これが欲しいんだろうなというのが自分の中で何か見つけられれば、やりようはあるはずです。要は需要を見つけられたら強いという事ですね。本当にドラマ化前提で作るのであれば、時事ネタとかも有りだと思います。

『スタンドUPスタート』はドラマに限らず、あまり伺えてはいないもののビジネス系の講演会のご依頼をいただいたりと、意外にも各所から声をかけていただいています。おそらく、みんな漫画というものに何かしら関わりたいんだろうなとは感じるので、読者に目を向けることは前提として、そういった需要にも応えられると戦略的には良いかもしれません。

Q:作品の企画段階でドラマ化はどれくらい意識されていたのでしょうか。

A:実は強く意識していたわけではないんです。好きに描ければいいかなという感じでした。ただ、当時の担当さんは「ドラマ化したらいいね」という事を言ってくれていましたね。確かに最終的になったらいいなという願望は一応あったものの、そこに特別根差したものではないかなと。作り手と売り手の違いですかね。

ただ、もともと海外ドラマなどで一話完結のクライム系ドラマを好んで見ていたので、図らずもそれが反映されてショートで切れるドラマの形式にはまったのかなとは思います。

4月期の新人漫画大賞記事には『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の中村力斗先生、野澤ゆき子先生が登場!!

今すぐ応募する
このページのTOPに戻る