週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 田中一行先生特別インタビュー

昨年大好評を博したジャンケットバンク初の複製原画展。
会場である画廊・モモモグラのディレクターである劇画狼氏のコメントと共に、その模様を少しだけ公開!

劇画げきがうるふ

特殊出版レーベル・おおかみ書房代表。プロの漫画家が商業誌に掲載したが単行本化されなかった未収録作品の書籍化や、古い原稿の修復、原画展企画、イベント司会など、その活動は多岐に渡る。
公式X

劇画狼氏 店のスペースの都合上、一度に展示できる枚数には限りがあるため、会期前半と後半で展示画を50%ほど入れ替えました。
自由に見ていただきたかったので明言はしていませんでしたが、前期は作中の名シーンや名言、主要キャラの迫力ある表情、力強い大ゴマなど、「1枚絵としての迫力」を押し出した展示に。後期は「戦いの末に生まれた絆」として幕間での仲良しシーンを追加し、3巻~12巻の表4(裏表紙)キャラ絵を横一列に並べ、「展示されているキャラの総数」をスペースいっぱいに増やしました。
前期後期の両方に来られた方も多く、また大阪での開催ということで、関東圏のイベントには足を延ばしづらい中国・四国・九州からも多くの方がお見えでした。

劇画狼氏 デジタル作画の作品なので、展示するカラー画はジークレー(超高密度の吹き付け複製原画)で制作したのですが、通常の4色カラー印刷ではつぶれてしまいがちな細部の描き込みまで再現できたため、キャラクターの髪の毛一本一本や装飾品、肌触りまで伝わる衣類の質感などに感激されていた方が多かったように感じます。

劇画狼氏 今回は「原画展記念グッズ」ということで、「展示されている絵をグッズとして持って帰れるように」という意図で、描き下ろしの依頼はせず、作品の中からどんなものが作れるのかを考えました。
制作スケジュールの都合上、シヴァリング・ファイア編のグッズを作ることができなかったのは残念でしたが、もし間に合えば「眞鍋先生の学習ノート」なんかが作ってみたかったです。

劇画狼氏 店の入り口に貼り出した挨拶文パネルは我々が考えたものではなく、田中先生に作者コメントを依頼した際に「周防要からのご挨拶」としてご考案いただいたものです。
雑居ビルの一室にある店なので、どこまで作品世界に没入できる空間にできるのか苦心していましたが、あの挨拶文のおかげで「カラス銀行資料室のお宝を期間限定公開!」という形に綺麗にまとまり、田中先生のお心遣いとアイデアに感服しました。

劇画狼氏 約3週間の開催で、延べ1600人以上のファンの皆様にお越しいただき、終日大盛況でした。作品が今後より広く知られ、愛されるように願っております。

次回は…
『ガス灯野良犬探偵団』の青崎有吾先生&松原利光先生が登場!

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