4枠4番「キャリアの秘密に迫る!」
――デビューまでの具体的な道のりを教えてください。
――新人賞受賞から連載に至るまで、作品作りで意識を変えた部分などはございますか?
どんな媒体で掲載されるかを意識しながら漫画作りに取り組むようになりました。実際に雑誌に作品が掲載されているのを見ると、特に端の部分が意外と断ち切られている部分があるんですよね。また雑誌サイズと単行本サイズで見栄えが全く違うこともありました。頑張って描いたコマが雑誌だと潰れてしまっていたり、見開きで見たときに画面がうるさくなってしまったり。そうならないために絵の大きさやコマ割り、演出の見やすさ等は各媒体に掲載された時に全てチェックして、その都度調整するようにしています。最終的な目標は単行本なのでそこでの味わいが最優先ではありますが、今はある程度他媒体でも見栄えがするように意識して描いています。
――最後に新人作家に向けてメッセージをお願いいたします!
今のうちに人間らしい生活をしてください。結果を出そうと焦ってしまうと、自由な時間を削って作品に没頭することもあると思います。ですがそうなると世間と感覚がずれて全く伝わらない漫画を描いてしまうかもしれないので、旅行に行くなりゲームをするなり、今のうちに人間らしい時の経験を蓄えてください。それが後々作品に活きてきます。僕は学生時代陸上をやっていましたが、その時の感覚が今の連載に活きていると思うことあります。どんな経験も必ず作品の役に立ちます。今のうちにたくさんインプットをすることが、結果的に近道になると思います!
また新人賞を受賞した時が漫画家としてデビューする瞬間です。僕も新人賞受賞時、担当さんに「デビューおめでとう」と言われたことが忘れられません。ぜひ新人賞に投稿して、僕らと一緒に漫画を描きましょう!
高校を卒業して漫画の専門学校に通い、そこの出張編集部で初代担当さんに出会いました。その時に見せたネームをそのまま当時の新人賞に投稿して、佳作をいただいてデビューした形になります。その後も年に1回ほどのペースで実績を積んでいました。読切を本誌に掲載したり、原作付きの読切を描かせていただいたりしていましたね。その後連載の話をいただきました。ちょうどその時アニメの一期を観てハマってたので、受けさせていただく事にしました。良く言えば王道ですが、悪く言えば淡々としたルートかもしれませんね(笑)。