週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 野田サトル先生特別インタビュー

4週目:“キャラクター”の極意

――かっこいい男性キャラを作る秘訣があれば教えてください。

作者がどういう男をかっこいいと思うかですよね。作者の人生観が出ることですので。簡単に言えば勇気のある男ですね。例えば誰もが無理だろうと、出来っこないと言われる中でチャレンジしてバシッと決める。すげえ!アイツやりやがった!という感じになりますよね。

――主人公を作る際、描く際に大事にしていることを教えてください。

主人公ってあんまり人気がなかったり、存在感が薄かったりしがちなんで、そうならないようには常に考えました。ゴールデンカムイは群像劇の要素がある作品だったのですが、なにかおもしろい展開を思いついたら出来るだけその中心には主人公がいるようにと考えていました。

――新しくキャラを生み出す際にこだわっていること、自分の中のルールなどがあれば教えてください。

どこか早い段階で親しみやすさを出そうとは考えています。読者に嫌われそうな場合は、先回りしてちょっとでも好かれるシーンを作ったり。

――キャラクターデザインの面で意識していることがあれば教えてください。

あんまり装備品は描きたくないというのはありました。作画のボリュームをできるだけ減らそうと思いまして。週刊連載で勝負しようとする人には、そのキャラたちを毎週、数年間描くと想定してデザインしたほうがいいですよね。時間も体力も有限なので、作画に労力を割きすぎてストーリーを練り込む時間が無くなるのは配分が間違っている。だからシライシとかありえないほど軽装でした。長い過酷な旅なのに、ほとんど手ぶらですからね。

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