週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 稲葉みのり先生特別インタビュー

稲葉みのり先生特別インタビュー!!!
全4週にわたってお送りする今回の企画。第2週目は貴重な新人時代のエピソードを伺いました!

2週目
デビュー前夜は波乱万丈!?

――『源君物語』や『バツハレ』が連載が連載に至るまでのエピソードを教えてください。

稲葉先生 源君物語は月刊誌で連載スタートの予定でした。しかし予定していた月刊誌が廃刊になり、週刊連載用に作り変えました。週刊連載が決まったとき、喜びより恐怖のほうが勝ったことを今でもありありと思い出せます。源君物語作成に深く関わっている源氏物語の勉強は7年以上に及びました。しかしその程度では全く知識が追い付かず、連載中も源氏物語について学び続ける必要があったからです。ただ、最終的には非常にやりがいのある作品作りとなりました。バツハレは編集者の方に「バツイチの男を主人公にしてみては」とヒントをいただき、そこから膨らんでいった話です。バツハレ、これからもっと面白くなります!よろしくお願いいたします!

――新人時代の成功体験と失敗体験をひとつずつ教えてください。

稲葉先生 成功体験はオリジナル同人誌の制作です。連載企画会議に何度も何度も落とされて心が折れそうになった時、私のオリジナル同人誌を買ってくださった方々の応援メッセージが私を支えてくれました。失敗体験は白昼夢を観てしまうほど寝てなかったことです。学生時代、社会人時代、投稿原稿を寝る時間を削って作成しながら生活していたのですが、そのせいで頻繁に白昼夢を観るようになってしまっていました。あの頃の影響で健康に害が起きていないか、今ひやひやしています。

――新人時代にやっておいて良かったなと思うことがあれば教えてください。

稲葉先生 私の場合はゲームです。私は問題が起きたとき、何時間でも何日でも、時には何年も諦めず、ただただ解決に向かって前向きに取り組む姿勢でいられ続けられるのですが、それはゲームプレイ中の感覚が体に染みついているせいではないかと考えています。

――新人時代に最も苦労したことと、それを乗り越えた方法・瞬間について教えてください。

稲葉先生 「漫画家を目指していることをデビューまで隠し通す」ということで苦労しました。
私が本気で漫画家を目指すことを応援してくれる存在が周囲にも家族にも皆無でしたので、読み切りデビューが確定し、見本誌が手元に届く日まで隠し通しました。これが大変でした。
アナログ作画ゆえ、どうしてもできてしまう手についたインク汚れ。服につくトーンの端切れ。徹夜による疲れた態度。漫画や映画の話になると急に饒舌になりすぎてしまう癖。
バレないように日々細心の注意を払い隠し通しました。
デビューが確定し、見本誌が届き、隠していた方々に掲載誌をポンと渡して「私、漫画家やるねん」といった瞬間聞こえた大きな驚きの叫び声。
最高の瞬間でした。

次週、武器である「エロ表現」について深堀り!

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