週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 山田胡瓜先生&藤村緋二先生特別インタビュー

全4週に渡ってお送りする豪華Wインタビュー!
【漫画脚本/作画で最もこだわっている部分】についてお聞きしました!

――作品を制作するにあたり、最もこだわっている部分はどこでしょうか。

藤村:僕が1番こだわるのは表情です。原作者さんと僕の絵は違うので、最もバランスのいい配合を探ることを考えています。実際に、組んでいる原作者さんの絵(ネーム)によって僕の絵(完成原稿)の表情は変わっています。例えば、山田さんと組んでいるときの僕の絵はキャラクターたちの表情が少し柔らかい。山田さんのプラーナ(※編集部注:『真の安らぎはこの世になく-シン・仮面ライダーSHOCKER SIDE-』に登場する、謎の生命エネルギー)をもらっている感じです(笑)
僕は、作画家というのは映画でいえば“俳優”のような存在であると考えていて、ネームをもらうときは“映画監督”である山田さんから演技プランを頂いたと思って描いています。「ここの表情は少し抑えよう」「怒りの表情に関しては、僕の表現を出そう」というように、自分を出すのか、それとも抑える方が良いのかを考えることが多いですね。

山田:週刊連載なので、毎回続きが読みたいと思わせる「引き」で終わることを意識しています。あとは、「国語の世界」での面白さを追求しなければいけないと思っています。見せ場が絵として壮大でなければ成り立たないような、絵の力に完全に頼り切った原作表現はしないことが大事だと考えています。なぜかというと、「こんな演技じゃない」「もっと壮大なはずだ」と絵に不満を持ってしまうと、他責的にならざるを得ないからです。しかも、週刊連載は時間が限られているので、作画さんとのコミュニケーションで問題があると、締切が守れない。だから、まずは自分が脚本として十分面白いものを作る。その後に絵としての魅力をプラスしてくれることを期待する。この2段階のプロセスで考えることが大事だと思います。

藤村:すごく分かります。

山田:お話の側に立った以上、話として面白いということを追求する。それくらいの覚悟が必要だと思います。

次週のテーマは・・・お互いのスゴいと思う部分について!

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