週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 峰浪りょう先生特別インタビュー

週刊連載について

――『少年のアビス』はライブ感がすごいと感じています。登場人物の行動や話の展開が予測できず、毎回「こう動くのか」と驚きます。展開は元々ある程度決めていらっしゃるのでしょうか。

大まかな流れはあるのですが、基本的には私自身、ネームを描きながら「さて、次のページでこの人は何を言うか、どういう動きをとるんだろう…」とわくわくしながら描いています。
一応、ベースには令児が様々な女性と出会って誰と恋(奈落)に落ちるかというラブコメ?的なものがありますけどね。

――『少年のアビス』は「心中もの」というのが企画の出発点にあったと伺ったことがあるのですが、テーマから考えて描かれることが多いのでしょうか。

そうですね、最初に軸はある程度決めておきます。まったく何もなしだと、そもそも企画自体が伝わらず、連載も始まりにくいのではないかと思います。

――週刊連載だと第1話で読者を強烈に惹きつける必要があると思います。『少年のアビス』の第1話ではどのようなことを意識しましたか。

群像劇なので、第1話の中でメインの登場人物たちを全員見せることは意識していました。また、ラストでヒロインのナギを印象的に登場させるということも決めていました。他だと、令児が会うキャラクターの順番なども考えていましたね。まず、令児にとって関心の外側にいる柴ちゃんと面談して、友達のチャコと会って話す。そこに幼馴染の玄が登場して少し陰りが生じる。そしたら、令児にとって一番苦しい存在である家族というのが登場する。その後、謎の男とすれ違い、最後に妖艶な美女が出てくる。読者が作品世界に入っていきやすいように、徐々に闇に落ちていく流れにしました。

――令児が一歩ずつ階段を下りていくようなイメージですね。

そうですね、最後の一段を下りたらナギが待っているという。背景もそれに合わせて変えています。友達のチャコといるときは日が出ていて、日が暮れはじめると家族と出会い、ナギに出会う頃には夜になっているという。

――すごい…!背景まで組みこんで緻密に作りこんでいるのですね。

ともに第1話「その町の少年」より。友達のチャコとは昼間の明るい通学路で出会うが、その後家族と出会う頃には外が暗くなり陰りがさしている。背景も含めたコントラストにより令児が闇に堕ちていくさまが描かれている。

――週刊連載をするにあたって、作品外のことで大切なことは何でしょうか。

体力はやっぱり大事です。あとは、気持ちを切り替えて変なストレスをためないことも大切だと思います。「もっとこうしとけばよかった」とか「前回あんなの描いちゃったせいで今回難しい」といったことを思う機会は多いですけど、考えすぎても仕方ないので、なるべく早く切り替えるようには意識しています。

――最後新人作家さんにアドバイス等ありましたら、よろしくお願いいたします。

年をとると記憶力も体力も本当に落ちるので、若いうちにインプットを沢山することや、ちょっと無茶をして作品づくりに励むといったことも大事かなと思います。

――貴重なお話ありがとうございました!

次回は…
『バトゥーキ』『嘘喰い』の迫稔雄先生が登場!

次回は…『バトゥーキ』『嘘喰い』の迫稔雄先生が登場!
今すぐ応募する
このページのTOPに戻る