週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 迫稔雄先生特別インタビュー

3週目「戦闘 -Combate-」

――アクションシーンを分かりやすく描くための練習方法、コツを教えてください。

キャラクターの動きを順を追って見てもらえるように意識して描いています。普通のバトル漫画とは全然違う描き方をしていると思います。実際の動きに準じて丁寧に描こうと思うと、本当に大変ですが、なるべく細かいところまで理解してほしいという想いで頑張っています。僕の場合、動きを実践できることが多いので、自分で撮った動画を参考に描くこともありますね。

――服や人体のラインを描くときに意識していること・練習方法を教えてください。

人体は自分がかっこいいと思う肉体を描いています。自分の「かっこいい」が読者と合致していれば一番いいですね。練習に関しては、実際の服や、服を着ているフィギュアなどを用意しておくのがオススメです。シワとかを見ながら描けるので、自然と上手くなっていくと思います。

――読者に勝敗の緊張感を味わってもらうために意識していることはありますか?

「負けたと思わせておいて勝つ」流れは定番ですが、必要な技術だと思います。大事なのは、どうやって読者を「本当に負けるんじゃないか」という気持ちに誘導するのかだと思います。僕の場合は、勝つのは不可能だと思わせるほどの厳しい条件をキャラクターに課します。後から判明するトリックを仕掛けておくイメージです。

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