週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 迫稔雄先生特別インタビュー

4週目「信念 -Crença-」

――1話の掴みで意識すべきこと・勝負と言われている3話までに必要なことを教えてください。

1話では、とにかく主役のことをよく分かってもらうために、主役の情報をたくさん入れることが一番重要だと思います。
これができたら世話ないですけど、3話までに必要なのは、尻上がり的に面白くなるようにすることだと思います。1話目はページ数が多いから、読者に審査してもらえる部分も多い、つまり評価してもらえる可能性は高いです。でも、4話に向けてページ数は段々と減っていってしまうので、次はさらに面白くしないと読者は離れてしまうという危機感を持って描いています。

――残虐描写において読者が引いてしまう恐れを考慮して、ラインは設定していますか?

読者の反応を恐れて、描写のラインは設定していないですね。世界観の関係で適さないと思ったら描かないし、絶対に描かないといけないと思うものは描いているので、逃げた記憶はありません。『嘘喰い』では、強いキャラクターが死んで腐り膨張していくという惨い描写もしました。そのキャラクターが好きだった人は見たくなかったと思いますが、それでも描いてよかったと思っています。「死」という現象をリアルに表現したい・伝えたいという想いで生まれたシーンですね。

――最後に新人作家に向けてメッセージをお願いします!

僕は自分の描いた漫画を自分で読んで、面白いと感じます。自分で読んで面白いと思える漫画を描く、それを読者の皆さんも面白いって言ってくれたら最高のことです。なので、まずは自分の「面白い」を一生懸命磨いて、読者の方にも面白いと言ってもらえる漫画を描いていってほしいと思います。

――迫先生ありがとうございました!

「集英社青年漫画新人大賞」開催のため、次回応募締切は8月31日(土)となります。

8月期は…『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(原作)の中村力斗先生が登場!!
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