第4週 みのすけ先生スペシャルインタビュー!
なんと今回は…
研究生出身で『ハヴィラ戦記』を連載中のみのすけ先生に特別インタビュー!
連載に至るまでの経験やこだわりなど、貴重なお話をお届けします!
デビューまで
――漫画家はいつごろから、どのようなきっかけで目指されたのでしょうか?
研究生時代
――研究生時代にやっていてよかったことはございますでしょうか?
大学に通いつつ、週刊連載は体力がいると聞きましたので、毎日1時間ほど必ず運動の時間を入れるようにしていました。週刊連載は結構体力勝負なので、運動する習慣をつけるようにしたことは良かったと思いました。
――『監獄美術館の学芸員』(シンマン賞94回佳作+月間ベスト受賞)から『片隅のエデン』(増刊ヤングジャンプダイイチワ掲載作品)まで、2年ほど時間が空いておりますが、その間どのような活動をされていたかを教えてください。
最初の1年間はネームを出しては没になるのを繰り返し、苦しくなって半年ほど大学の研究室の活動の方に集中しておりました。 その活動中に『片隅のエデン』の構想が生まれ、読み切りとして作品にすることができました。
――読切と異なり1話で完結しない連載ネームを作るうえで、大変だった部分などはございますでしょうか?
編集さんに「人間の感情や暮らしを表現してください」と言われました。私はつい世界観だけで進めがちになってしまいますので、それがとても大変でした。
『ハヴィラ戦記』連載!
――先生の作品は下敷きに各地の独特な文化がある印象ですが、作品のネタはどのようにして思いつくのでしょうか?
大学の先生や、専門に研究をされている方にお会いしてお話を聞いている時や、その土地を歩いている時に、ふわっと思いつくことが多いです。 『片隅のエデン』は、イギリス史の講義を受けているときに、『ハヴィラ戦記』は、なみさん(監修の先生)のお話を聞きながら徳之島(奄美群島)の磯を歩いているときに思いつきました。
――作品を作るうえで非常に丁寧な下調べをされているとお見受けします。資料を当たり、作品に現実に即した設定や描写を入れることの狙いを教えてください。
自分の描きたいキャラクターを描くにはその人が生きている世界を知らなければいけないと思い、調べるようになりました。結果として、読んでいる方にとっては、リアリティがあり、共感性が高まり世界観に入りやすく、読みやすいのではないかと思いました。
――小さな蝶人視点ならではの独特なスケール感が作品の魅力の一つだと思われますが、作画等で気を使われている部分はございますでしょうか?
身の回りにあるものの寸法をこまめに測り、その大きさに合わせた3Dモデルを積極的に使っております。 蝶人たちは人間のちょうど10分の1サイズで、15~20cmという設定です。
――これから連載を目指す新人さんに一言お願いいたします。
ぜひ、好きになった人やもの、世界を大切にされてください。
次回は…
『バツハレ』の稲葉みのり先生が登場!
当初、漫画家になりたいという気持ちはなく、自分の好きなものを漫画で描いていました。それを大学の友達に見てもらった際、持って行ってみればと言われたことで、作品を持ち込んだのが始まりです。 ヤングジャンプに持ち込んだのは、賞を受賞したことのある先輩から「ヤングジャンプは漫画家をしっかり育ててくれる」とお聞きしたからです。