森本大輔先生 徹底解剖

第2週
森本大輔先生クロニクル後編

前週に引き続き、『カテナチオ』連載中の森本大輔先生を徹底解剖!

『カテナチオ』を生み出すに至る森本先生の軌跡を時系列順に振り返る! 後編は読切『カテナチオ』が掲載されてから、連載『カテナチオ』へ至るまでの日々を追う! 状況を打開するきっかけや連載までのステップについて。連載を目指し奮闘する新人作家さん必見! 

2022年1月 読切『カテナチオ』が掲載 

ヤンジャン!アプリの完読率で高い数字を出すなど、好感触を抱く。

チェックポイント
閲覧数やお気に入りの数だけでなく、読者がページをどれくらいめくってくれるかという完読率などを指標にすると、別の視点で作品を捉えられるかもしれない。

打ち合わせを繰り返しながら、『カテナチオ』連載版を作る。

初めは読切の延長として、連載においても日本を舞台にした高校サッカーを描くことを想定していたが、より過酷な舞台の方が嵐木のキャラクターが出るかもという担当編集との共通認識もあり、連載版では舞台を海外に変更する。
※読切版『カテナチオ』では、高校一年生の嵐木がインターハイ予選決勝で躍動する姿を描いている。

漫画以外でも忙しくなり、多忙を極めながら連載ネームを作る。ただ、提出の〆切が近くに設定されていたことによって、逆に腹をくくる覚悟ができて時間を無駄にすることなく提出できたと森本先生は語る。

2022年5月 『カテナチオ』連載ネームを提出し、通過

フィードバックでは3話に関する指摘を多く受ける。なので、連載までは3話目のリライトに注力する。

2022年7月 10P読切『あいこりんのどきどき♡クッキングラボ』掲載

となりのヤングジャンプにて10P読切『あいこりんのどきどき♡クッキングラボ』を掲載する。

完成原稿を描く機会が少なかったため、10P読切を有効な機会として活用する。

2022年9月 イタリアに約1週間取材旅行

『カテナチオ』連載のため、担当編集と共にフィレンツェやヴェネツィアを回り、現地の様子を体で感じる。また、取材資料も大量に撮影した。しかし、同じような画角で撮った写真が多く、連載が始まって写真を参照する段階になって後悔する。

チェックポイント
資料として使うことを見越して、一つの画角ではなく、多様な角度から撮影することを心掛けよう!

2022年10月 『カテナチオ』連載開始

連載開始まで多忙ではあったものの、逆に時間を有効活用することができたと語る森本先生。「新人時代やっておけば良かったこと」としては、「アシスタント経験がほとんどなかったので、実際に連載が始まってアシスタントさんに指示を出すのが難しかった」とも語っている。 

チェックポイント
アシスタント経験は、連載開始してからも生きる場面が多い。新人のうちに様々な経験を積んでおこう!

行き詰まった時や漫画家に至る道が分からなくなった時、ロールモデルの一つとして森本先生の歩みからヒントを得よう。

次回は…森本先生の新人賞受賞作『まだ、何も知らない』の魅力を徹底解説!

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