森本大輔先生 徹底解剖

第4週
『まだ、何も知らない』から読切のコツを学ぶ!

前回に続き、新人賞4月期担当が、『カテナチオ』連載中の森本大輔先生の新人賞受賞作『まだ、何も知らない』の魅力に即して、新人賞投稿作のポイントを語る。

CHECK POINT決定的な“出会い”を描く。

物語は主人公のモノローグになってしまうと、展開が都合良く見えてしまったり、人間関係の中で生じる多様な感情変化を描けなくなってしまう。主人公が様々な他者と出会い、人間関係の中で変化していく様を描くとより細かな人間感情まで描くことができる。森本先生の作品では、登場人物一人一人が強烈な人物と“出会う”ことによって、行動が変化したり、自覚していなかった欲望に気付いていくという多様な変化が魅力的だ。

CHECK POINT冒頭で読者にインパクトを残す。

新人賞投稿作は、第一段階として多くの投稿作の中で埋もれずに目立つことが大切だ。それには、冒頭から読者に強烈なインパクトを残す必要がある。『まだ、何も知らない』は印象的なフリ・オチを使うことで読者を見事に惹きこんでいる。

CHECK POINT登場シーンをエピソードで見せる。

新人賞投稿作は、短いページ数で読者に作品を理解してもらわないといけない。登場シーンはキャラクターの習慣・行動原理・価値観を示す重大なチャンス。(1ページなど短くて良いので)エピソードで見せるとキャラクターに関して多くの情報を読者に伝えられる。

新人賞投稿作で行き詰まっている人は是非参考にしてください!
皆さんの個性豊かな投稿作、心よりお待ちしております!

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