森本大輔先生 徹底解剖

第3週
『まだ、何も知らない』から魅力的なキャラクター作りを学ぶ!

新人賞4月期担当が、『カテナチオ』連載中の森本大輔先生の新人賞受賞作『まだ、何も知らない』の魅力に即して、新人賞投稿作作成のポイントを2回にわたって語る。

あらすじ
絵描きの夢を諦めて総合大学に通う櫻川朋花の前に、テロリスト・桐下立哉が現れる。過激ではあるが我が道を突き進む桐下と出会うことで、朋花が下した決断は――。

CHECK POINTキャラクターの価値観・欲望を明確化する。

『カテナチオ』にも見られる森本先生の大きな強みは、登場人物の「何が嫌で、何を良いとしているか」、「何を心底したいのか」といった価値観・欲望を明確に描いている点だ。新人賞応募作には、キャラクターの属性(年齢、性別、大学、会社等)は描いていても、そこから先の価値観まで描かれていない場合も多い。『まだ、何も知らない』では価値観を徹底して描くことで、記号的でないキャラクターを生み出している。

CHECK POINT意志の宿った目を描く。 

キャラクターを描く際、「目が一番大事」と語る漫画家さんも多い。というのも「目は口ほどに物を言う」と言われるように、目には人間の感情が宿るからだ。そんな意志の宿った目を描くのが苦手という人は、単純だがまずは目を大きく描くことから意識してみよう。人気作品における目に着目すると、その大きさに驚くかもしれない!

次回も引き続き森本大輔先生新人賞受賞作の魅力を解説!

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