週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 森本大輔先生特別インタビュー

読みやすい漫画にするためのコツ

ネームでは文字の大きさの下限を決める。

――分かりやすい、読みやすい漫画にするために意識していることはありますか。

自分も色々と試行錯誤中ではありますが、一つのコマ、吹き出しに文字がたくさん入っていると、そのページにおける文字数が多くなくても読みづらいので、そもそも文字がたくさん入らないように文字のサイズの下限を決めています。僕の場合はネームを描くときに13級より小さくしません。そうすると自然に文字が多くなることがなくなります。

――コマ割りについて気をつけていることはありますか。

個人的にはコマが小さかったり、細かくても、メリハリが利いてればよいかなと思っています。どこが一番大事な情報なのか、感覚的にでよいので、分かるように描いているつもりです。それだけで全然違うと思います。ダラダラっとならないようにして、読者が途中で読むのを辞めてしまわないように気をつけたいですよね。あとは、セリフを、量が多くても一か所に固めないというのは大事だなと思います。

――キャラクターを印象付けるためにやっていることはありますか。

覚えていなきゃいけないキャラと覚えてなくても読めるキャラを分けるようにしています。ちゃんと読者に紹介していないキャラは、キャラの名前出るときに、その名前を伏せ字にしても誰のことを言っているか、分かるような状況でしか名前を出さないようにしています。
目の前にいてとか、ゴールキーパーがキャッチしたときにそのゴールキーパーの名前出すなどです。一度、名前を出したからいいだろうみたいな気持ちでキャラの名前を平気で出すことはしてないですね。
覚えてほしいキャラは何度も登場をさせたり、そのキャラクターが大きく出るような場面をつくっています。

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