週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 森本大輔先生特別インタビュー

取材と題材選び

自分の中に引き出しがないと検索できない。

――『カテナチオ』の執筆にあたって取材等もたくさん行かれたと思いますが、取材をすることのメリットはどんなところにあるのでしょうか。

資料写真を集めることも大事だと思いますが、実際に行くことでイメージが湧きやすくなりますよね。資料写真は、参考にするだけだったら最悪、ネットで何とかなる気もするのですが、実際にその場所に行くことで、基準がつくれる感じがします。ファンタジーの世界観でオリジナルの舞台をつくるにしても、参考にするものがあった方がいいなと思っていて、それをベースにいろんなデザインつくったりとか、街を歩いている人の感じとかを確かめたりします。写真だとそこにどんな人が生活をしているのか、どうやって生活をしているか全然分からないので。あとは、ネットで検索するにしても、自分の中に引き出しがないと検索できないのでやはり実際に見に行くことは大事だと思います。

――漫画の題材についてはどのように選ぶのでしょうか。

描こうと思っている題材は自分の好きなものの方がよいかなと思っています。取材に限らず、自分の描こうと思っている題材にかかわるインプットは、何が生きるか分からないので、好きなものの方がいいですよね。僕も『カテナチオ』の題材であるサッカーは好きだし、インタビューやドキュメンタリーの番組をよく観ていたりします。そこに出てきたことはそのままは難しくとも、何かに使えそうだとも思うし、何に出会えるかわからないので。インプットは、取材だと思って一回やるだけよりも、常に色々なものを摂取するつもりでいた方がよいと思いますね。

――最後に投稿を考えている人に一言いただけますでしょうか。

多少粗があっても、まとまっていなくても全然OKです! 「これ面白いんじゃないか」「これを見せたい」というアイデアが1つでもあれば、それを素直にぶち込んで描き上げてみてください。そんな作品を楽しみにしています。

次週は…

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