週刊ヤングジャンプ新人漫画大賞スペシャルコンテンツ 新人漫画大賞一周年報告書!!!! PART2.新人作家ピックアップインタビュー①

この1年間で受賞をし、デビューしていった新人作家の方々にお話を聞きました!
投稿を迷っている方、作品制作に悩んでいる方のヒントになることも…!!

ピックアップしたのは…
30代からの再挑戦で「佳作+月間ベスト+審査員特別賞+初受賞ボーナス」を受賞された
(第12回)[クローズトゥーユー]千葉ちとら先生!

あらすじ
服装技術科に入学したミキはそこである男に出会う。ブーメランパンツ一丁で現れたその男はファッションデザイナーを目指すミキに、その男が着るための服を作ることをお願いする。彼との生活で服作りに没頭するミキだったが…!?
[クローズトゥーユー]はとなりのヤングジャンプに掲載中!
YouTubeのボイコミもぜひご覧ください!

――千葉先生が漫画家を目指された経緯やきっかけを教えてください。

小学生の頃から漫画家になりたくて、20歳で初めて持ち込みに行きました。
少女誌へ持って行ったのですが、「うちとは絵柄がちょっと違う。」と言われたことがショックで、たった一度の持ち込みで漫画家を諦めたんです(笑)。そのまま迷走期間があったのですが、再び30歳の時にアシスタントをするために東京へ行くことを決心しました!

――なぜもう一度漫画家を目指そうと決意されたのでしょうか。

年下の人に相談をされたときも何も言えることがない。むなしいというか、寂しいと感じたからです。
漫画家を諦めてから自分の人生が全然定まらず、腹の底から頑張ったみたいなことがありませんでした。そんな自分を変えたくて、腹の底からやり切ったと思うまで頑張ろうと決めました。

――アシスタントをしていて、良かったことを教えてください。

生原稿を見る機会があることです。「プロの原稿は輝いている。」と聞いたことがあったのですが、実際に見たときに本当に輝いていたんです! 細部まで神経が行き渡っていて、目指すべきプロのレベルや自分との違いまで実感することができました。

――受賞作のアイデアはどのように思い付かれたのでしょうか。

私の場合、どの漫画もキャラクターが先に生まれます。今回の作品は、「謎の男に振り回される普通の人」という関係性を描きたいと考えて、どのような状況であれば逃げることができないかを想像しました。その後に、この2人を私自身の好きなものであるファッションという題材に当てはめて制作しました。

――受賞作で一番こだわったところを教えてください。

何回も描き直したのは29ページの主人公が布を切る見開きの絵と、クライマックスで主人公が作った衣装を着ているモデルの絵ですね!
ファッションに興味がない読者が読んでもグッと来るような、かっこいい絵を作ることを意識しました。

――新人賞を受賞された現在は何に向かって取り組まれていますでしょうか。

この受賞作をもとに連載ネームを作っています!

――読切と連載ネームを作ることの違いや難しさがあれば教えてください。

読切は自分なりの伝えたい想いを全部出すイメージですが、連載では「これから何が始まるんだろう」というワクワク感を1話で盛り込まなければいけません。
1番大事なことは読者にキャラクターの今後を見届けたいと思っていただくことだと思います。どうすればその気持ちを引きだせるのか、試行錯誤しています。

――最後に、これから漫画賞に投稿する方々へ、一言いただきたいです。

いま漫画を描いていて苦しんでいる人は、もしかすると制作している漫画が思い通りの結果にはならないかもしれません。
ですが、完成さえできれば、次へ行けます。そう捉えることで私は何とか自分のメンタルを保っていました。私も連載を取れるように頑張るので、一緒に頑張りましょう。

次週は最年少で準大賞(第8回)を受賞された、吉野條二先生をピックアップ!

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