田中一行先生特別インタビュー!!
『ジャンケットバンク』のキャラクターデザイン徹底解剖!!
5週にわたり真経津や現在対戦中の三角など豪華8名の秘密を暴いていく企画! あなたは、魅力の訳を“模倣”できるか――。
Round 3
ライバルのデザインとは?~村雨&天堂編~
村雨のコンセプトは「医者の不養生」
天堂のコンセプトは「美人神父」
身につけているものはほとんどが実際の神父さんの服です。「人は美しいものを正しいと思いたがる」という心理的な習性からイメージを練り始め、結果非常に女性的な美しい神父スタイルになりました。彼も獅子神と同じく外見を磨く努力を惜しまないタイプですが、それは何かを隠すためではなく自分が完璧であるという自信から来ています。神々しく華やかで美しい男ですが、真経津に敗北したした際に片目を負傷したため、真経津のラクガキ入り眼帯をつけることになりました。この眼帯は最初からつけることが決まっていたわけではなく、出来事からデザインが変わっていった珍しいパターンです。


眼帯による印象の変化を比べると…
- デザインポイント①
- 隈が持つ情報量
- 隈が出来る過程に、多くのキャラらしさがつまっている!
- デザインポイント②
- パッと見て分かる強さ
- 「強敵」など属性の強弱を、デザインで印象的に表現!
- デザインポイント③
- 破綻が生むインパクト
- 整合性のなさが、印象に残る要素になることも!
- デザインポイント④
- 潜むこだわり
- 服の好みなどの特徴で、キャラに奥行きがでる!
- デザインポイント①
- 現実にある物を活かす
- 神父という職業や実際にある習性が、構想のヒントに!
- デザインポイント②
- “努力”の意味も人それぞれ
- 同じ努力でも求める物には違いが。美しさの天堂、強さの獅子神とそのキャラらしさの源になる。
- デザインポイント③
- 作中の出来事から生まれたデザイン
- キャラらしさだけでなく、外的な理由からもデザインは作られる!
次週、「Round 4 眞鍋&三角のデザイン徹底解剖!」乞うご期待!!
面白い髪型とチェーン付きのメガネが特徴的ですが、一番意識した特徴は目の下の隈です。この隈が彼の神経質さと賢さ、何かに睡眠時間を割くほど熱中していることを表しています。物語上の展開として3番目の敵であり初めての強敵なので、今までの敵キャラよりパッと見たときに一筋縄では行かない印象を与えたいという意図でデザインを決めました。彼の髪型はインナーカラーにするつもりで描いていたらなんか変な感じになったものをインパクト重視でそのまま採用しました。髪型に現実的な整合性はありませんが、そこが印象に残る要素と感じたため選択的に破綻させています。わかりにくい特徴ですが、彼はシャツにセーターを重ね着しているのではなく、襟と袖が白でそれ以外が黒いクレリックシャツを着ています。